2020年10月9日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第21節 vs. 名古屋グランパス プレビュー

 2020年10月10日 14時00分:パロマ瑞穂スタジアム

予想スタメン

前節の苦い敗戦を経て迎える明治安田生命J1リーグ 第21節。セレッソ大阪は敵地パロマ瑞穂スタジアムで名古屋グランパスと対戦。台風14号の動向が気になるところではあるが、現在は試合開催予定となっている。


■前回の対戦

前回の対戦は7/12の第4節。再開後初めてヤンマースタジアム長居での観戦が可能となった試合だったが、0-2で敗戦。今季初黒星を喫した試合である。

前回対戦時の先発メンバー
セレッソの先発メンバーは左CBに木本を起用。FWには再開後初先発となるブルーノ・メンデスが起用された。名古屋の先発メンバーは相馬が左SHに入りトップ下には阿部。CHはシミッチと稲垣で、成瀬が右SBに入った。


試合の立ち上がり、おそらく名古屋は前線からのプレッシングを狙ってきたが、セレッソがビルドアップで完全にそれを上回る。試合後に中谷が「正直、最初の5分は相手にボールを持たれていて、強いなと」語っていた様に、名古屋は前からプレッシングに行こうとするものの全くボールを奪い返せないという形で始まった。


この立ち上がりを受けて名古屋は守備のやり方を変える。

ミドルゾーンで4-4-2のブロックを作り、ブロックの中に入ってきたボールに対して激しくアタックに行くという迎撃型で対応し始める。


これによりボールを簡単に運べなくなるセレッソ。また名古屋も狙った場所でボールを取れるようになったことでボールを運ぶことも出来るようになる。

そんな展開の中から生まれたのが名古屋の先制点。マテウスのCKから競り合いの中でヨニッチの頭にあたったボールがゴールネットを揺らしオウンゴール。38分に名古屋が先制した。


後半に入っても同じ対応でくる名古屋に対して、セレッソはブルーノ・メンデスから豊川への交代を行うものの思うようにチャンスは作れず。

FKからマイナスに戻したボールを松田が狙うも枠を外した。


さらにセレッソは柿谷や今はチームを去ったルーカス・ミネイロを投入。しかしこのルーカス・ミネイロの対応ミスから阿部にミドルシュートを決められ0-2。

その後は無理に前にいれたボールを跳ね返されるという展開が続く苦しい内容のまま試合終了。立ち上がりは良かったのだが、失点後は巻き返すことができず敗戦となった。


■現在の名古屋グランパス

セレッソに勝利し、さらに第12節には川崎Fにも勝利と順調なシーズンを送っているかと思われた名古屋。しかし9/5の第14節以降は鹿島●、横浜FM○、横浜FC●、神戸○、G大阪●、清水○、神戸●、浦和○、という形で負けと勝ちを繰り返しており、連敗も無いが連勝も無いという煮え切らない状態が続いている。


布陣は4-2-3-1。

名古屋はセレッソと同様にメンバーを固定して戦う傾向にあるチームである。

特に守備陣は完全に固定で、ここまで全試合に先発している選手が、GKランゲラク、CB丸山、CB中谷、左SB吉田、CH稲垣となんと5人。ランゲラクとCBの2人に関しては全試合フルタイム出場を続けている。

DFラインでは右SBだけが成瀬、オ・ジェソク、宮原と複数人起用されているが、当初は成瀬が固定されていた。


CHでは米本が負傷離脱していた8月こそシミッチの先発起用もあったが、戻ってきた9月は全試合米本が先発している。


1トップ、2列目の3人からなる前線4人は、マテウスと金崎がほぼ固定。次いで前田、阿部、相馬、シャビエルといったところ。

基本的にリスクを冒さない戦い方をするので、サイドで個の力で打開できる選手が重宝されておりマテウスはその条件に最も当てはまっていると言えるだろう。


「リスクを冒さない戦い方」と書いたが、そのリスクに対する考え方はセレッソとは異なる。

セレッソはボール保持とボール非保持の両面で試合をコントロールしようとするが、名古屋にはボール保持でのリスクをコントロール仕組みは無いのでいわゆる堅守速攻に近い。

前回対戦時はCBを始めボールを持てるところも見せていたが、その頃からチームとしてというよりも個人としてという形だったので、現在はその傾向はより少なくなっていると言えるだろう。


なのでビルドアップも含めボールを奪ってからの形は非常にシンプル。前線に早くボールをつけることを優先しており、そこから両サイドの突破力を活かすという形になっている。1トップに入ることが多い金崎は比較的中央でボールを収めるプレーが多く、そこからサイドに展開。そしてフィニッシュで再びゴール前に入っていく。

また、以前は右SHで起用されることが多かった前田が、ここ最近はトップ下で起用することが増えているのも特徴的。金崎が比較的中央でプレーすることが多いので、その周辺を動いてフィニッシュに絡むということが求められていそうだ。


一方守備、ボール非保持の部分は、4-4-2でセットするのが基本。

理想はショートカウンターなのでこの形で前線からプレッシングを行うこともあるが、ブロックを作ってセットすることも多い。

この4-4-2でのストロングはなんと言っても中央の2CBと2CHの4人。2CHはどちらもプレーエリアが広く、インテンシティも強いので彼らが中をしっかりと守る。なのでSBは対人の強さを求められているよう。なので中央の4人とSBがガツンとタックルをしかけボールを奪う。

その反面SHに関しては特にポジショニングが微妙な時もわりとある。

例えばマテウスなんかは守備に関しても高いインテンシティを持って真面目に行うのだが、ボールを奪い返してからのカウンターの槍としての役割も大きいからなのか、おそらくマッチアップしている相手のSBを見てポジションを取っているんじゃないかと思われる、

なので4-4-2のブロックとしてはSHのポジショニングがおかしい時もあるが、全体的にリスクは冒さないし、CHのプレーエリアの広さもあってそう簡単には失点にはつながってはいない。


■プレビュー

名古屋グランパスの予想スタメンは、1週間あっての試合なのでいつものメンバーがベース。右SBには前節はベンチだった成瀬が起用される可能性が高そうだ。また阿部も前節休んでいるのでスタメンに戻ってきそうだが、ポジションは神戸戦でのスタートポジションだった左SHか途中から変わったトップ下かは微妙なところ。トップ下であれば前田が右でマテウスが左ということになるだろう。


一方のセレッソ大阪の先発メンバーだが、こちらは前節同様のメンバーになりそう。2試合続けてベンチ外となっている丸橋の状態は気になるところではあるが、時間がかかるようであっても片山、小池で十分乗り越えられる。


前節の敗戦はチームにとってかなり痛いものであったことは間違いない。

この試合は、

新たな気持ちで試合に向かおう。

負けたことを引きずり自信を失ってはいけない。その正反対の気持ちでいくんだ。

「負けたからこそ次こそ勝つ」と。(ジョゼ・モウリーニョ)

という姿勢が求められる試合だ。


それを踏まえて試合のポイントは

立ち上がりは名古屋がプレッシングを仕掛けてくることが予想されるが、そこはおそらく乗り越えられる。

なので、名古屋のカウンターに注意しながら4-4-2の守備ブロックを如何に崩すことができるか。先にも書いたようにSHのところはちょくちょく怪しくなる。

なのでそこを起点に、焦らずに何度も繰り返す中で、斜めのパスを入れることができるか。SBからFWにパスを入れ、清武や坂元にボールを届けることができれば得点のチャンスは生まれるだろう。

またこの試合は特に、藤尾や西川などの新しい若い選手にも期待したい。

順位的に見ても名古屋はおそらく相当セレッソを意識しているだろうが、総合力ではこちらが上。前回のリベンジを果たす勝利で再び前に進み出したい。


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