2020年10月3日 15時00分:ヤンマースタジアム長居
予想スタメン |
前節からようやく中5日で迎える明治安田生命J1リーグ 第20節。今節は首位決戦。2位セレッソ大阪が本拠地ヤンマースタジアム長居に首位川崎フロンターレを迎える。
■前回の対戦
前回の対戦は8/19に行われた第11節。この時も川崎Fが首位、セレッソが2位という状態での対戦となったが、5-2で川崎Fが勝利。
セレッソはロティーナ監督就任以降最多失点での黒星となった。
前回対戦時のスターティングメンバー |
試合の立ち上がりはセレッソのペースだった。川崎Fが同点に追いつく20分までの試合内容から考えると、5-2という最終結果よりも、7分に奪った先制ゴールを守り切って0-1でセレッソが勝利したと言われた方が信じる人が多いんじゃないかと思う。
川崎の4–3-3のプレッシングをビルドアップで外していき、サイドを起点にボールを運ぶ。7分の先制ゴールもそんな形だった。
しかし21分に左サイドから脇坂にFKを直接決められて失点。そして42分にペナルティエリア内で丸橋が家長を倒してしまってPKを与え失点。
良い立ち上がりをし、先制に成功したにもかかわらずミス2つで前半のうちに逆転されてしまう。
そして後半立ち上がりに攻めるしかないセレッソに対して川崎Fはマッチアップを合わせる形でプレッシングを仕掛け、後半立ち上がりの53分に3点目を奪う。これで試合が決まってしまった。
ミスが生まれた要因としてはこの時も7連戦の6試合目。主力となる選手に疲労が出ていた影響が大きかった。選手層が厚くないセレッソにとっては連戦による過密日程はキツい。
ただ、そのミスを見逃さなかった川崎Fの強さも印象的。立ち上がりこそプレッシングがハマらない場面もあったが、逆転に成功すると勝負どころを見逃さず、プレッシングの形を代えて仕留めたのは見事だった。
■現在の川崎フロンターレ
17勝2分1敗の勝ち点53。59得点18失点。20試合にして自身の昨季の勝ち数も得点数もすでに上回っているという驚異的なペースで勝ち点を重ねている。
そんな盤石とも言えるシーズンを送っている川崎F。まずは前回対戦時より変化があった点をいくつか。
1つ目はアンカーのポジションで守田が出場機会を掴んでいる。
前回対戦時は田中が起用されていたこのポジション。8/26の神戸戦で田中が66分という比較的早い時間帯で守田に交代すると、その後は守田がこのポジションで出場を続けている。
この2人の違いはボール非保持でのポジショニングだろう。田中はいわゆる上手い選手だがボール非保持でのポジションは危うい部分もある。川崎Fは基本的にボールを持っている時間が長く、さらにボール非保持でも前線からのプレッシングが効果的だったのでこの部分がそれほど目立たず、また前回対戦時の様に状況によってはIHの1人が降りてきて2CH気味になることができるので上手く誤魔化していたのだが、快調に勝ち点を重ねている川崎Fのペースが止まるとしたらここじゃないかと個人的には思っていた。
そしてこの神戸戦では実際に古橋に田中の周りのスペースを何度も使われることに。試合は2-2の引き分けに終わったが川崎Fとしてはかなり苦しんだ試合だった。しかしそこで出てきたのが守田。守田が出場を重ねる様になったことで、カウンターの目を詰む場面や、きっちりスペースを埋めている場面が増えた様に感じる。ボールは1つしかないので個人的にはこのポジションは守田の方がいいと思う。
そんな田中が直近2試合で先発出場しているのがIH。先に紹介した神戸戦で交代して以来先発から外れていたが、9/13の広島戦で大島を休ませて田中をIHで起用。そして大島が9/20の浦和戦で負傷交代したことを受け、その後田中はIHで起用されている。
そしてもう1人、最近存在感を見せている選手が齋藤学である。
今季序盤は長谷川が大活躍。長谷川が負傷で離脱した後に活躍していたのは試合途中で入れ替わる旗手と三笘。齋藤は何度かチャンスを与えられていたが消極的なプレーが目立ち、序盤は快進撃の蚊帳の外にいた。
そんな齋藤の分岐点となったのは8/29の清水戦だろう。この試合は川崎Fが5-0で勝利したのだがもっと点差がついていてもおかしくなかった。その一因を担っていたのが左WGにいた齋藤。清水の守備も酷かったのだが、左サイドの齋藤と登里のコンビは脅威であり続けた。
現在は左WGのファーストチョイスに最も近い位置にいる選手と言ってもいいぐらいの存在になっている。
戦い方としてはこれだけ勝ち点を積み重ねていることもあり、前回対戦時と大きな変化はない。
4-3-3のプレッシングとIHが1枚上がっての4-4-2のセットディフェンス。ボール保持攻撃のストロングはIHのポジショニングで、アンカーを経由してして左右を使いながらちょっとしたスペースでも割っていくだけの突破力、パスワークを武器に得点を重ねまくっている。
ただ、もちろん川崎Fにも全く苦しい時間帯がないわけではない。
例えば前々節の横浜FC戦。カズ、俊輔、松井とレジェンド勢揃いで注目を集めた一戦だったが、横浜FCはローテンポな試合展開に持ち込むことに成功。田中のゴールで前半のうちに川崎Fが先制したのだが、やりたいことができているのは横浜FCの方だった。
そして前節、なかなか追加点を奪えないからかやたらと密集して攻撃を仕掛ける場面も多かった。
ただ、前回の10連勝に続いて現在も7連勝中。
これだけ連戦が続く中で選手をうまく回しながら、試合の前半と後半、そして選手交代で起こる変化のタイミングを使ってギアを変え試合を決めにくる強さは特筆すべきものがある。
■プレビュー
セレッソ大阪の先発メンバーだが、ようやく1週間のインターバルがあっての試合ということで疲労をそこまで気にせずメンバーが組める。
前節は左SBに片山、左SHに木本、左SHに柿谷が起用されたが、今節は丸橋、藤田、清武が入ることになるだろう。
左SBも川崎Fの戦い方を考えると丸橋になるのではないだろうか。
一方の川崎Fの先発メンバーだが、こちらも1週間のインターバルがあっての試合。前節は左WGに旗手、左SBに車屋が起用されていたが、今節は齋藤と登里のコンビになるのではないだろうか。
そして大島は浦和戦以降欠場が続いているので田中がIHも継続だろう。
試合のポイントだが、やはり前回同様にビルドアップで主導権を握ることができるかどうかだろう。
前回は大敗となってしまったものの戦い方としては間違っていなかった。むしろ勝ち筋にかなり近い戦い方ができていたと思っている。
川崎Fが前回の立ち上がり同様に3トップでプレッシングをかけてくるならWGの裏にボールを届けることができるかどうか。前回の先制点の起点になった場所である。
ここは川崎Fの弱点というよりも4-3-3の構造的な弱点。前回の先制点の場面もジェジエウがそうだったがCBも広く動くので確実にチャンスになる。そこを使うためにも、右の松田はもちろんだが使われて本領を発揮する片山ではなく丸橋を左SBで起用したいところである。
ただ、川崎Fには前回対戦時にもこの失点の後に変えてきた様に脇坂を前に出す4-4-2もある。これだとサイドに蓋をしやすくなる。
しかしこの布陣は一方でセレッソはボールを持ちやすくなる部分も出てくる。なのでスローテンポに持ち込みじっくりを押し込む展開を作りたい。
川崎Fに穴があるとすればこのセットディフェンスだと思う。
そしてもう1つ。後半の立ち上がりのタイミング、交代選手を投入するタイミングで仕掛けてくるペースチェンジに対して準備しておくことだろう。
前回対戦時も後半立ち上がりにやられたが、今季の川崎Fは思い通りに進められていない試合でも我慢し、後半立ち上がりや選手交代のタイミングでペースチェンジを仕掛け、試合の流れを一気に自分達の方に持ってくる試合がかなり多い。ここをどう対応できるかでその後の試合の流れは一気に変わる。
一方でボール非保持の部分だと、きっちりとブロックを作ることは大前提。そして前節の様なミスは絶対にダメだ。
その中で注意したいのはIH。川崎Fのボール保持攻撃の最重要人物はこのIHの2人。彼らが飛び出したり、下がったりすることで局面での優位を作ってくるからである。
ただ、このボール非保持でポジティブな要素は奥埜を前線で起用できることだろう。
前回はデサバトの欠場(ベンチにはいたが起用できる状態ではなかった)で奥埜をCHで起用せざるを得なかったため、川崎Fのアンカーのところ及び、中盤の選手が最終ラインのカバーに入った時に中盤をサポートできる選手がいなかった。今回はここに奥埜が戻ってくるのが心強い。
川崎Fは確かに強い。前回大差で負けたのでそのイメージは特に強い。
しかし前回の大差はちょっとしたバランスの崩れから起こったに過ぎない。
久々に上々のコンディションで戦えるこの試合では勝ち点3を獲得するチャンスは十分ある。
今季のJ1を終わらせるにはまだ早い。
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