2014年3月25日火曜日

3/23 Jリーグ第4節 VS 鹿島アントラーズ @ カシマスタジアム

鹿島アントラーズ00前半12セレッソ大阪
0後半1
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
鹿島アントラーズセレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
曽ヶ端 準21GK00GK21キム ジンヒョン
伊東 幸敏24DF00DF14丸橋 祐介
青木 剛5DF00DF17酒本 憲幸
昌子 源15DF10DF23山下 達也
山本 脩斗16DF10DF30ゴイコ カチャル
柴崎 岳20MF01MF5長谷川 アーリアジャスール
小笠原 満男40MF10MF6山口 蛍
遠藤 康25MF40MF13南野 拓実
豊川 雄太19MF03MF20杉本 健勇
土居 聖真28FW22FW8柿谷 曜一朗
ダヴィ11FW36FW10フォルラン
佐藤 昭大1GKGK27丹野 研太
植田 直通23DFDF3染谷 悠太
ジャイール7MF0DF7新井場 徹
本山 雅志10MF20MF2扇原 貴宏
梅鉢 貴秀27MFMF11楠神 順平
カイオ33MF20MF18ミッチ ニコルス
野沢 拓也35MF0FW9永井 龍
16シュート12
8GK15
6CK3
12直接FK12
3間接FK3
2オフサイド1
0PK0
鹿島アントラーズセレッソ大阪
得点長谷川(19')
フォルラン(86')
豊川→ジャイール(HT46')
土居→本山(HT46')
ダヴィ→カイオ(75')
交代南野→扇原(71')
フォルラン→永井(89')
長谷川→ミッチ ニコルス(90'+1)
遠藤(44')
ダヴィ(53')
警告長谷川(49')
退場

ミッドウィークにACLの開催を挟んだ5連戦の最終戦はアウェイでの鹿島アントラーズ戦。
鹿島は3節までで9得点0失点の首位。またリーグ戦の直接対決では2010年のアウェイ以来6連敗中となっている。

セレッソのメンバーはACLブリーラム戦ではCBに染谷を起用しましたが、そこにカチャルが入る清水戦と同じメンバー。
フォルランと柿谷は2トップというよりも、ブリーラム戦同様縦関係で柿谷がトップ下に入る。

一方の鹿島は開幕から4試合連続同じスタメン。ちなみにミッドウィークのナビスコカップもGKを入れ替えただけなのでフィールドプレーヤーは5試合連続同じ。
また千葉から加入したジャイールの登録が完了し初のベンチ入りとなっている。

■鹿島の4-2-3-1
フォーメーション図は同じ4-2-3-1としたセレッソと鹿島
しかしこの2チームのやり方は少し違っていて、鹿島の方はトップ下の土居がよりFW的な動きをするのでかなり4-4-2に近い。
鹿島4-4-2での守備
守備の時は、ダヴィと土居は横並びになり4-4-2でセットします。
前線の2人はCBにまで寄せる事は稀で、基本的にはCBからボランチへのパスコースを切る守備をする。
なので守備の狙いどころはセレッソのボランチで、そこにボールが入れば鹿島のボランチのプッシュアップと2トップのプレスバックで挟み込もうとする狙いが見えました。
またセレッソのSBに対しては、CBと同じ高さまで下がっている時はフリーでボールを持たせるが、ハーフウェイ辺りのボランチと同じぐらいの高さにま出てきてボールを受けた時はSHが寄せてくる動きをとっていました。
鹿島の攻撃の形
そして攻撃の時は、トップ下の土居はCBを背負ってプレーする事まではあまりありませんが、ポジション的にはほとんど前線、ダヴィと横並びに近い位置にまで出ている事がほとんどでした。
そして鹿島の形として特徴的なのは豊川と遠藤の両サイドが中央に絞ってくる事。鹿島は伝統的にこのブラジル流の4-4-2(4-2-2-2)なので今さら取り立てていう事もないですが、今年もやっぱりそういう形で、横幅はSBが作りますって事です。

■セレッソの4-2-3-1
一方セレッソの4-2-3-1はトップ下に入る柿谷がよりMF的な動きをします。
セレッソ4-4-1-1での守備
守備の時は4-4のブロックの前に柿谷、相手CBの所にフォルランがいる4-4-1-1の形になり、鹿島のボランチのところにはセレッソのボランチと柿谷の3人で対応します。
セレッソの攻撃
攻撃の時も柿谷は最初から最前線に入ることは無く、ポジションを取るのは最前線のフォルランとボランチの山口と長谷川の間、言い換えれば相手のCBとMFの間にポジションを取ります。
最初にこの形を取る様になったのは広島との開幕戦の後半。この開幕戦でのキックオフ時点の関係や守備の時の役割ではフォルランと柿谷のポジション・役割は逆でしたし、その後の何試合かもフォルランをトップ下で使おうとしていたので、おそらく最初にやった広島戦では柿谷が自分で判断したんじゃないかな?と思っていますが、正解はわかりません。

■4-4-2と4-4-1-1
同じ4-2-3-1で書かれる事の多い両チームですが、この4-4-2と4-4-1-1の違いの部分の効果もあって、立ち上がりはセレッソがペースを掴む事になります。

先ず、鹿島はボランチの所で捕まえたいという守備の狙いがハマりませんでした。
ポイントになったのは柿谷のポジショニング。
前述の通りセレッソのビルドアップの時に柿谷は前線では無くDFラインとMFラインの間、鹿島ボランチの近くにポジションをとります。ここに柿谷がいる事で鹿島のボランチは後ろの柿谷が気になってセレッソがボランチにボールが入れた時に前に出てプレッシャーをかけきれない状況になってしまいました。ここで柿谷と捨てて前に出てしまうとCBも寄せれない中央のスペースで柿谷が前向きでボールを持ててしまうんですよね。
守備の対応としては、ボランチだけでなくDFラインごと全体的に前に押し上げて柿谷のスペースを消してしまう、CBが捕まえれる距離に置くという形になるんだと思いますが、柿谷は去年シンプリシオがやっていた様な微妙なポジションをとる事ができていたので、それもさせませんでした。
ただ、去年シンプリシオがこの微妙なポジションができていたのは前線に一発で裏を取れる柿谷がいたからという要因もあったんですよね。裏抜けで色んなチームがやられましたから。となると柿谷が中盤にいるならもっとDFラインはあげれそうなものなんですが、この試合でそれをさせなかったのはフォルラン。ビッグネームですから相手はどうしても慎重な対応になるって部分もあるかと思いますが、フォルランは最前線で1人だけだと例えボールがあまり入って来なかったとしても一番前でガマンができます。これは何試合か前から見えていたんですが、フォルランは最前線で1人だとほとんど下がってきません。逆に最前に柿谷や南野、杉本が上がってくれば状況を見てボールを受けに下がってきます。この辺はさすが本職のFWだなあと思わせる部分なんですが、攻撃の奥行きをつくる為には誰かは絶対前にいないとダメなんですよね。例えボールが入って来なかったとしても。もしボールが来ないからといって1人だけ前に張ってる状態のFWが下がってしまったら相手のDFラインは上がる事ができる。そうなると中盤のスペースを消されてしまう訳です。
少し話しがそれましたが、鹿島のボランチが前に出て行ききれないという状況にいなっていたのでセレッソのボランチがそれほど窮する様な状況になる事はありませんでした。

また、この柿谷が中盤に近い役割を担う事でセレッソは守備の時も有利な状況を作る事ができていました。柿谷が中盤に入ると柿谷と長谷川・山口のボランチコンビの3人で鹿島の小笠原・柴崎のボランチコンビ2人と対峙する事ができるのでそこでボールを奪ってショートカウンターも時々見せる様になりました。

あとこれは少しここで書いたポイントとはズレますが、キックオフ直後にまずSBとマッチアップしている杉本に向けて長いボールを見せていたのも結構効いていたと思います。

ゲームが動いたのはそんなセレッソのペースで進んでいた19分。
丸橋のFKを曽ヶ端が一旦は弾きこぼれ球をヘディングでクリアするも長谷川が再び中へ返し、そのボールを昌子がトラップしたところを後ろから山下がかっさらい、そのボールを長谷川がダイレクトでシュート。
強烈なハーフボレーはポストの内側を舐めネットに吸い込まれ、長谷川の移籍後初ゴールでセレッソが先制しました。

セレッソは先制した事でここから少しブロックを落としてカウンターを狙うという姿勢がみられ、この直後はそれで何度か鹿島ゴール前までボールを運ぶ事ができていましたが、時間の経過と共に徐々に鹿島に押し込まれるようになってしまいます。
その要因の1つも4-4-1-1でした。
カウンターを狙うという事で少し守備のスタート位置を下げて相手陣内にスペースをつくろうとします。
さっき書いた様に、最初はこれでカウンターを何度かできていたんですが、ブロックを落とした事で鹿島のボランチにプレッシャーに行く位置も低くなり、柴崎と小笠原が比較的楽にボールを動かせるようになると柿谷が中盤のラインに完全に吸収され、フォルランが前線で孤立してしまうようになっていきます。
ここでも、柿谷・杉本・南野の3人が絡んでボールを運ぶ事ができれば前線のフォルランを使えて相手を押しかえせるようにはなるんですが、押し込まれてボールを奪う位置が低くなり、柿谷と南野・杉本の距離が離れてしまうと1つめの相手のプレッシャーに引っかかってしまう事も増えてきます。
特に柿谷はこの時間帯に、「ここを外せばチャンス」というところでできる事が多い分チャレンジを選んで失敗しボールを失ってしまう事も増えていました。
チャレンジが成功すればチャンスになる事はわかるんですが、押し込まれてる時はもう少し慎重に、カウンターがダメならボールを持つという選択をしても良かったんじゃないかなとは思いました。

しかし、この時間帯で鹿島が作った決定機はCKから豊川のヘディングがクロスバーに当たった1回ぐらいで実際大きなチャンスはそれほど作らせませんでした。

大きかったのはダヴィにほとんど仕事をさせなかった事。
鹿島の攻撃で一番怖いのはスペースのある状態でダヴィにボールが入って仕事をされてしまう事。特に今シーズンここまでのダヴィは精神面のムラを感じる事が多かった去年までがウソのように献身的にチームを支えるプレーをみせていました。
しかしこの試合の前半にダヴィが何かができたのは、あまりにセレッソのCBコンビに仕事をさせてもらえないのでCBから離れて長い距離から打ったシュート1本と、可能性の低いクロス1本の合計2回ぐらいで、山下が6回、カチャルが4回、山口が2回、長谷川が1回ダヴィからボールを奪い(クリアも含む)、ダヴィに対してはまずCBが対応してボランチが挟み込むという形で全く自由にプレーをさせませんでした。

■後半
ハーフタイム〜
鹿島はハーフタイムで、豊川→ジャイール、土居→本山と2枚替えをしてきます。
速めにダヴィに入れても止められていたし、時間をかけて攻め込んでもセレッソのブロックを崩すようなシーンがほとんど見られなかったので、個人技で仕掛けられるジャイールとゴール前でアイデアを出せる本山を投入したという所でしょうか。

しかしセレッソは前半の終盤にあった柿谷が中盤に吸収され、南野と杉本の両サイドが押し込まれて距離が広がってしまいカウンターができなくなっていた部分を修正しようと、守備のスタート位置を少しだけ前に戻します。

この効果は早速発揮され、先ずはカウンターを狙う、ダメならボールを保持、というかたちが機能し、杉本のクロスからフォルランがGKと1対1になる決定機を作ります。(シュートミスで外してしまいましたが)

ここからは、完全に鹿島は人数をかけて攻める、セレッソはカウンターを狙うという展開になり、誰が見ても次の1点を取った方が勝つんだろうなあという試合になっていきました。
しかし、この後半も鹿島が決定的な形を作る事はほとんどありませんでした。SBが絞りCBとボランチで真ん中が抜群の堅さを見せていた事もありますが、効いていたのが両SH。特に杉本のプレーは素晴らしく、守備ではしっかりマッチアップ相手のSBを抑え、ボールを奪えばキープ力を活かしてカウンターの基点になるといったシーンも何度も見られました。

71分〜
セレッソは71分に疲れが見えて来た南野に代えて扇原を投入。
長谷川がトップ下で中央をより固くし柿谷を左に回してカウンターの勢いも残します。
ここまでの南野も素晴らしいプレーを見せていましたが、逆サイドの杉本の出来と高さを考えると代えるなら南野しかないかなという感じでしょうか。

75分〜
75分に鹿島は封じられていたダヴィに代えてカイオを投入。
カイオはそのままダヴィのポジションに入ったので大きく動ける選手を前線に入れたかったという事でしょうか。

そして86分。それまでも杉本のボレーや柿谷のボレーなどチャンスを作っていたセレッソがついに試合を決める1点を取ります。
GKキムジンヒョンのキックから、そのこぼれ球をフォルランが拾って左サイドの柿谷へ展開すると、柿谷が長谷川とのワンツーで突破するとそのままダイレクトで出したクロスをフォルランが中央で決めてゴール。ブリーラム戦の来日初ゴールから2戦連続でフォルランがJリーグ初ゴールを決めます。
91分〜
こうなるとセレッソは一気に楽になり、89分にはフォルランに代えて永井、91分には長谷川に代えてミッチニコルスを投入。鹿島も失点後からカイオとジャイールのポジションを入れ替えたりしますがそのまま試合終了。
セレッソがリーグ戦としては2010年以来となる鹿島からの勝利となりました。

■その他
まだまだ完成といえる状態ではありませんが、ここまででは一番良い内容のゲームで鹿島に勝利しました。逆にいえばこの完成度でありながらこの内容、スコアで鹿島で鹿島に勝てたのはかなりデカいかもしれません。
本文中でも書きましたが、柿谷が去年のシンプリシオに近い役割を担う事で方向性は見えてきたと言ってもいいかもしれません。

そしてフォルラン。
鹿島サポーターの方など、この試合で初めてフォルランを見た人はコンディションがまだまだって感じたかもしれませんが、最初から見ているセレッソサポーター目線でいくと確実に動きは良くなって来ていますね。
単純に動きの量が増えて来ていますし、徐々に合うシーンも見られる様になって来ていますし。
相変わらず所々で見せるプレーはスゴいんで、コンディションがこのまま上がって、チーム内での連携も良くなればもっとその頻度が増えるんでしょう。
右サイドに流れて柿谷に左足で出したクロスは、あの状態・タイミングでワンステップであの精度のクロスを出せるんだとビックリしました。
杉本のクロスから迎えた1対1を外したヤツはユナイテッド時代を彷彿とさせる残念シュートでしたが(笑)。

あと鹿島がかなりいらついてた様に見えた判定についてですが、ダヴィのシミュレーションは確かに少し可哀想でした。まあでもちょっとこけ方は怪しかったんですけどね。ただ、取らなくてもいいんじゃ無いかとは思うシーンでしたから、おそらく主審のダヴィへのイメージがあまりよくないというのはあるんでしょう。
もう1つあったのがドロップボールの判定に小笠原がやたら抗議してたシーン。
あれは小笠原が何に抗議しているのかが全くわかりませんでした。
中継では誰が入れてしまったのかまで映ってなかったのですが、鹿島のスローインのあと、おそらくボールボーイかが2つめのボールをピッチ内に入れてしまったのでしょう。
インプレー中に複数のボールがピッチ内に入ってしまった場合は、主審がプレーを止めてドロップボールでプレーを再開するというのは普通のジャッジだと思いますが、その裁定に対して小笠原は何を主張してたんでしょうか。
もしかしたらボールが2つ入ってた事に気がついてなかったのかもしれませんが、スローインのやり直しやFKになる事なんて無いですしね。
そしてそのプレーを止めたタイミングもスローインの直後で、チャンスに直結する様な状況でも無かったですし、ドロップボールで再開されたプレーもセレッソの選手はすぐに外に蹴りだした訳ですし。
スタジアムでも小笠原が抗議してたからかブーイングが起こっていた様ですが、中継ではちょっとよくわかりませんでした。

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