川崎フロンターレ | 2 | 1 | 前半 | 1 | 3 | セレッソ大阪 |
1 | 後半 | 2 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
スターティングメンバー |
川崎フロンターレ | セレッソ大阪 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
杉山 力裕 | 1 | GK | 0 | 0 | GK | 1 | 武田 博行 |
田中 裕介 | 3 | DF | 0 | 0 | DF | 7 | 新井場 徹 |
實藤 友紀 | 2 | DF | 0 | 0 | DF | 18 | 平野 甲斐 |
谷口 彰悟 | 15 | DF | 0 | 1 | DF | 19 | 小谷 祐喜 |
小宮山 尊信 | 8 | DF | 0 | 0 | DF | 23 | 山下 達也 |
山本 真希 | 6 | MF | 1 | 2 | MF | 5 | 長谷川 アーリアジャスール |
大島 僚太 | 16 | MF | 0 | 0 | MF | 11 | 楠神 順平 |
森谷 賢太郎 | 19 | MF | 1 | 0 | MF | 25 | キム ソンジュン |
レナト | 10 | MF | 6 | 2 | FW | 9 | 永井 龍 |
小林 悠 | 11 | FW | 2 | 4 | FW | 13 | 南野 拓実 |
大久保 嘉人 | 13 | FW | 1 | 3 | FW | 20 | 杉本 健勇 |
西部 洋平 | 21 | GK | GK | 27 | 丹野 研太 | ||
井川 祐輔 | 4 | DF | 2 | DF | 14 | 丸橋 祐介 | |
ジェシ | 5 | DF | 1 | DF | 17 | 酒本 憲幸 | |
稲本 潤一 | 20 | DF | 1 | MF | 15 | 吉野 峻光 | |
パウリーニョ | 34 | MF | MF | 24 | 岡田 武瑠 | ||
金久保 順 | 18 | MF | 2 | MF | 26 | 秋山 大地 | |
中村 憲剛 | 14 | MF | 1 | 1 | FW | 33 | カカウ |
15 | シュート | 16 |
---|---|---|
10 | GK | 12 |
3 | CK | 7 |
16 | 直接FK | 9 |
3 | 間接FK | 0 |
3 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
川崎フロンターレ | セレッソ大阪 | |
---|---|---|
レナト(35') 大久保(58') | 得点 | 長谷川(37') 長谷川(75') 南野(90'+1) |
實藤→ジェシ(HT46') 森谷→金久保(HT46') 大久保→中村(77) | 交代 | 平野→吉野(61') 楠神→丸橋(61') キム ソンジュン→カカウ(67') |
大久保(17') レナト(90'+4) | 警告 | 新井場(12') カカウ(71') |
退場 |
ホームでの1stレグを1-3で落として中3日で迎えるアウェイ等々力での2ndレグ。
この2ndレグを1-3で延長なので勝ち抜けには3得点・2点差以上の数字が必要となります。
セレッソのメンバーは、離脱中の山口、藤本、安藤、染谷に加えてフォルランも左太腿裏痛でメンバー外。
また今週はAマッチウィークながらナビスコカップ・天皇杯と続く過密日程も受けてか、1stレグから丸橋・吉野・カカウに代えて新井場・楠神・杉本がスターティングメンバーに入っている。
一方の川崎は、1stレグで途中交代となった登里がメンバー外となり中村憲剛がベンチ入り。また途中から出てきた田中と山本がスターティングメンバーに入っている。
■セレッソの守備修正
水曜日に1stレグを戦った直後の試合という事もあってお互いに手の内を知っている対戦。
川崎は特別に何かを変えてくる訳でも無く、セレッソもメンバーこそ3人入れ替わっているもののフォーメーションは同じ4-4-2。しかし守備のやり方が少しかわっていました。
セレッソの守備 |
大島はブロックの外でボールを持って動かせるのでその対応という事でしょうか。
ただ、ボールを失う場所がアタッキングサードで、人数が揃ってる時は前線からのプレッシングをかける場面もありましたが、そこでのプレッシングからリトリートへの判断が悪くカウンター気味にボールを運ばれてしまうシーンもありました。
この辺はこのチームの一貫して弱い部分ですね。
一方の川崎は立ち上がりにはここまで戦った3試合と同じように前線から追いかけてくる。
特にこの日はこの後リーグ戦で2試合出場停止が決まっている大久保が暴走気味に追いかけてくるシーンが目立ちました。セレッソはこの日のメンバーだとボランチのキムソンジュンが最終ラインに入る形があるんですが、ポジショニングが微妙でそこまで効果的に見えなかった大久保のプレッシングに少し手を焼くシーンもあり、先ほどのカウンター気味にボールを運ばれてしまう形と合わせて立ち上がりは何度か川崎がチャンスを作られる事になります。
■川崎の守備
大久保も90分走り続けることができないので追いかける事を辞めるとセレッソが徐々にペースを握る時間が増えていきました。
しかしそんな中での35分、南野のシュートをブロックしたところからのこぼれ球を拾って右サイドに来ていたレナトに一気のパス。それをドリブルで運んで最後に切りかわし、左足でシュート。カウンターで川崎が先制します。
この時レナトに対応していたのは山下だったんですが、レナトは左利きなのでカットインしてシュートを狙ってくるのは見え見えだったんですが、山下が対応を間違えてしまったのでシュートまで持って行かれてしまいました。
この程度のミスは怒ってしまう事ですし、決めたレナトのシュートも凄かったんですが、山下としてはもうちょっと中を切ってサイドに出させるような形で対応したかった所ですね。
しかしその2分後、森谷が南野に喰いつき中盤でぽっかり空けたスペースへ平野がパス。そこに入り込んだ長谷川がドリブルで持ち出し、永井へのクサビのパスからのこぼれがワンツーの様な形で再び長谷川が拾いシュート。
セレッソが同点に追いつきます。
セレッソ1点目のきっかけとなったシーン |
しかし図の南野に喰いついた森谷の動きは、レナトが守備に戻らないので森谷が出ていく形になったのですが、優先順位として長谷川の前をぽっかり空けてしまってまで出て行く必要は全くないシーンで、川崎としてはこの1stレグで書いた正しいポジションに全く沿っていない形でのポジショニングとなっていました。
■後半の流れ
ハーフタイム〜 |
左サイドで楠神が田中を倒してしまったFKから。
このボールをGKの杉山が一気に前線に蹴りだすんですが、それを小林が頭で落とし、大久保の素晴らしいファーストタッチからの細かい切り返しではずされゴールを決められてしまいます。決めた大久保が見事だったんですが、セレッソにとってはかなり厳しい時間となってしまいます。
61分〜 |
吉野はそのまま楠神のいたポジションに入り、丸橋は左SB、新井場が右SBに回ります。
ただ、セレッソがやられたのは大久保に決められたカウンターぐらいで他は川崎に比べちゃんとしたポジションを取れていたので、どちらかと言えばセレッソの方がペースを握ってる状態だったんですが、シュートまでの形をなかなか作れない。
67分〜 |
リスクを負った形なので当然カウンターを受けることにもなるんですが、1点ビハインドなのでお構いなし。カカウも足にボールがついていないのに気持ちでカバーって状態でチームのテンションを上げていきます。
そして前線でボールを奪った所から、カカウ、杉本、長谷川、南野と川崎のお株を奪う様な速いパス交換で南野が中央を突破、そのボールは谷口がなんとかクリアをみせるもそのボールがカカウの元に渡り、カカウはシュートを空振りしてしまいましたが、そのこぼれ球を長谷川がシュートしセレッソが再び同点に追いつきます。
終盤の形 |
中村は基本的には大久保が入っていた前線なんだけどそのプレースタイルからか大久保よりも一つ下という感じで、その中村のスルーパスからレナトに左足でシュートを打たれるとセレッソは再び布陣変更。
新井場を右SBに戻して丸橋も左SBに。そして長谷川と吉野がボランチでその前に南野とカカウがいる形になるのですが、カカウは真ん中、吉野は左に出て行くのでカカウを頂点としたダイヤモンド型の中盤にも近い形になる。
そして中村のミドルシュートがポストを叩きその跳ね返りを金久保がシュートする場面や、3人目の動きで金久保が抜け出しクロスを出す場面、レナトに抜けだされる場面などピンチを凌ぐと91分にカカウのクロスを南野がボレーで合わせて2-3と逆転。
そのまま試合は終了となり、セレッソが久々にJ1チームから勝利する事となりましたが、トータルスコアでは4-5と川崎の勝ち抜けが決定しました。
たらればの話しですが南野のゴールの前にあった決定機、ジェシにぎりぎりの所でブロックされた場面でもし決まってれば逆転してたんじゃないかと思わせる試合でした。
■その他
残念ながら勝ち抜く事はできませんでしたが、90分間では久々の勝利となりました。
1stレグで書いたポジショニングの事や、プレスに行った後リトーリートになる時の判断やスピード、攻撃では相手の1stディフェンダーを外した後の選択などチームとしてはまだまだ問題点はありますが、ここまでの試合でもここまで結果が出ないほどの内容ではなかったのでやっと勝てたというところでしょうか。
そして長谷川やカカウなど危機感を前面にだしたプレーはチームを引っ張る効果もありました。
ただ、この試合の翌日にペッツァイオリ監督の解任が発表されてしまいました。
それについては別にまた書きたいと思います。
短期間で4度対戦する事となった川崎についてですが、この日の2ゴールも前線の選手の技術が発揮された素晴らしいゴールでした。またナビスコカップのこの2試合では大島のパフォーマンスも安定しておりかなり良いプレーを見せています。
ただ、やっぱり守備の時のポジショニングがまずいですよね。
攻撃の時は相手の背後を取るポジショニングなど素晴らしいのですが、この日のセレッソの1点目など守備の時に相手に引っ張られてしまってスペースをかなり作ってしまう場面がかなり目につきます。
もちろん中村と大島がボランチを勤めるなど他のチームでは考えられない攻撃に偏った選手配置になってるのもあるんでしょうけど、どうしても結果が安定しないのはそこに原因がある様に感じました。
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