セレッソ大阪 | 3 | 1 | 前半 | 1 | 1 | 徳島ヴォルティス |
2 | 後半 | 0 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
スターティングメンバー |
セレッソ大阪 | 徳島ヴォルティス | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
キム ジンヒョン | 21 | GK | 0 | 0 | GK | 31 | 長谷川 徹 |
染谷 悠太 | 3 | DF | 0 | 0 | DF | 4 | 藤原 広太朗 |
丸橋 祐介 | 14 | DF | 1 | 0 | DF | 2 | 福元 洋平 |
酒本 憲幸 | 17 | DF | 0 | 0 | DF | 26 | 橋内 優也 |
山下 達也 | 23 | DF | 0 | 0 | DF | 3 | アレックス |
扇原 貴宏 | 2 | MF | 2 | 2 | MF | 33 | エステバン |
長谷川 アーリアジャスール | 5 | MF | 1 | 1 | MF | 14 | 濱田 武 |
楠神 順平 | 11 | MF | 1 | 0 | MF | 20 | 大﨑 淳矢 |
南野 拓実 | 13 | MF | 1 | 4 | FW | 17 | 衛藤 裕 |
永井 龍 | 9 | FW | 0 | 2 | FW | 34 | アドリアーノ |
杉本 健勇 | 20 | FW | 4 | 0 | FW | 13 | 高崎 寛之 |
武田 博行 | 1 | GK | GK | 1 | 松井 謙弥 | ||
藤本 康太 | 4 | DF | 0 | DF | 35 | 村松 大輔 | |
新井場 徹 | 7 | DF | 0 | MF | 16 | 斉藤 大介 | |
岡田 武瑠 | 24 | MF | 0 | MF | 23 | 小暮 大器 | |
秋山 大地 | 26 | MF | 0 | FW | 11 | 津田 知宏 | |
阪本 将基 | 30 | MF | 0 | FW | 25 | 佐々木 一輝 | |
カカウ | 33 | FW | 1 | FW | 19 | キム ジョンミン |
11 | シュート | 9 |
---|---|---|
10 | GK | 11 |
4 | CK | 6 |
11 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 2 |
2 | オフサイド | 2 |
1 | PK | 0 |
セレッソ大阪 | 徳島ヴォルティス | |
---|---|---|
オウンゴール(15') 楠神(70') カカウ(82') | 得点 | 衛藤(8') |
永井→カカウ(61') 楠神→藤本(84') 酒本→新井場(90') | 交代 | アドリアーノ→津田(67') 大﨑→佐々木(77') 衛藤→小暮(83') |
扇原(40') 染谷(59') 染谷(82') 丸橋(87') | 警告 | 衛藤(50') 濱田(65') 藤原(69') |
染谷(82') | 退場 |
17位のセレッソがホームキンチョウスタジアムに迎えるのが18位の徳島ヴォルティス。
徳島は今節引き分け以下で降格が決定します。
セレッソのメンバーは、フォルラン・キムソンジュン・平野がメンバー外となり、ボランチは長谷川と扇原、またサイドにはU-19から戻ってきたばかりの南野と楠神、2トップと最終ラインは前節と同じメンバーとなっています。
一方の徳島は、前節ベンチに戻ってきた元セレッソのアドリアーノと前節は契約の関係でメンバー外だったエステバンがスタメンに入り、チームトップスコアラーの高崎が1トップ、福岡大学では高橋大輔と同級生で2005年ユニバーシアードで徳永、兵藤、藤本淳吾、小松塁、伊野波、辻尾、赤嶺などと共に優勝したチームの主力で柿谷が徳島在籍時にはトップ下に入る事が多かった衛藤がシャドーに入っています。
■簡単に失点してしまう
徳島の守備 |
両サイドがしっかり下がるのは3バックの両サイドのスペースを消したかったのでしょう。
その結果セレッソは前節の鳥栖戦で見せた様な2トップがサイドのスペースに流れてそこに向けて後ろからロングボールを入れるという形はあまり出来ませんでした。
となると、セレッソは後ろからボールを繋いでいく事になるのですが、ここ最近の試合で何度も書いている様にセレッソにはビルドアップに関して共通のルールやアイデアが残念ながら無いので、チャンスを作れるのはアクシデントや南野にボールが入って個人で何かをしたときぐらい。また攻撃で再現性の低い個人の判断頼みの形だとボールを失う形もどうしてもバラバラになってしまうので、チームとしてやりたいであろう前線から組織だってプレッシングをかけるという形もほとんど出来ていませんでした。
徳島の攻撃は、今シーズンのJ1で敵陣空中戦勝率が鳥栖の豊田に次いで2位の高崎に当ててそこにアドリアーノや衛藤が入って行く形。そこでポイントを作る事ができれば両サイドが上がってきます。
そして前半8分に、セレッソのオフサイドで得たFKからの長いボールを高崎が落としてそこに衛藤が飛び込んできて徳島が先制しました。
オフサイドからと言う事で油断があったんでしょうけど、セレッソの守備はあまりにもルーズでした。高さに強いCBをサイドに流れさせてSBと競らして落としそこに2列目から飛び込むという、「ハイボールマニュアル」という教科書があればかなり前半の前半に書いてそうなぐらいのスタンダードな形で失点してしまいます。
しかし徳島はやっぱりちょっと厳しいんですよね。
セレッソの攻撃は決して上手くいっている訳ではありませんが個人の能力でチャンスは作ってしまいます。
徳島の先制点から7分後の15分、長谷川からのクサビを中央で杉本が受けて右サイドの南野へ。南野のスルーパスを再び杉本が受けて、深い位置からキーパーの頭越しのクロスを狙うと徳島のGK長谷川が反応した手にボールが当たりオウンゴール。
セレッソが同点に追いつきます。
■試合が落ち着いてから
セレッソが早い時間で同点に追いつく事ができた事もあり、またセレッソは縦に速い攻撃や組織立った前線からのプレッシングも無いのでゲームは落ち着いて行きます。
徳島の左サイド |
がしかし、衛藤はサイドに下がるもののアドリアーノは戻らないんですよね。
しかしアレックスは最終ラインに下がって5バックになっています。となると酒本が完全に開いてしまい、起点になれる様になります。
エステバンのカバーリング |
前に出るという事は後ろを空けるという事なので南野をフリーにしてしまう。しかしそこはエステバンがタイミングよくカバー。
この徳島の左サイドの守備は本当にこれでいいのか?って感じだったんですが、エステバンの抜群の守備力で何とかカバーしていました。
右サイドから狙うセレッソ |
後半の立ち上がりは再び徳島が前半立ち上がりの様に積極的に高い位置から守備を始め、再びチャンスを作れる様になり、濱田のFKが直接ゴールネットをゆらすもオフサイドポジションにいた選手が関与したという事でノーゴール。
最後に空振りした形の橋内は後ろから出てきた為にオフサイドではなかったので、小林監督はこの判定にかなり不満の様でしたが、その他の4人ほどはオフサイドポジションでプレーに参加しようと出てきていたので難しいところか。
67分〜 |
ここ最近のパターンとなってる交代ですが、これはチームとしてスペースを作ったりする仕組みがないので、最初は永井でスペースが空いてきた時間帯にカカウを投入するという事なんでしょうか。
徳島は67分にアドリアーノから津田に交代。
ちなみに代わった津田は普通にサイドの守備に戻っていました。
そして70分、セレッソが右サイドから攻める事が多くなっていたので徳島の守備組織全体がそちらによっていた事で楠神が藤原と1対1の形になる事ができ、おそらくこの試合で初めて縦にスピードで仕掛ける。
それを藤原がペナルティエリア内で引っ掛けてしまいPK。
そのボールを誰にも譲らず楠神がど真ん中に決めてセレッソが逆転。
楠神はセレッソ移籍後、公式戦出場65試合目にして初めての得点です。
77分〜 |
しかしその3分後の80分。セレッソのCKから混戦となり高崎が蹴りだしたボールがカカウの足下に渡ってしまい、それをカカウが落ち着いて決めて3-1。
この得点直後に戻ってきたボールを染谷が蹴ってしまい2枚目のイエローカードを受けた以上になったのでセレッソは10人になるものの、このゴールで試合が決まってしまいました。
90分〜 |
なぜか6分という長いアディショナルタイムは2点差あるから可能性は低いと知りながらも放り込むしか無い厳しい時間を経て徳島の降格が決定しました。
■その他
セレッソにとって絶対に負けられない試合でしたが何とか勝利する事ができました。
再現性があるかどうか、チームとしての共通理解やアイデア、仕込んでいる仕掛けなど内容はよかったとは言えませんが今はなんであれ勝ち点を重ねるしか無いですからね。
徳島はこれで1年での降格が決定しました。
シーズンを通して1度も再下位から脱する事無く再下位が決定してしまいました。
守る事から厳しかった前半と勝ち点を取れた中盤。しかしそこからまた大量失点による連敗が続いたのは小林監督が終了後の会見で言っていた様に、補強があって慣れてきたとはいえもう少し守備に重点を置いた方がよかったのかもしれません。
ただ、結果はともあれJ1で戦った経験という事はチームや選手にとって大きな財産となるしムダにはならないですからね。J1とJ2には色々な部分で明確な差がありますから。
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