2020年7月8日水曜日

明治安田生命J1リーグ 第3節 vs. 清水エスパルス プレビュー

2020年7月8日 18時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン
明治安田生命J1リーグ 第3節 vs. 清水エスパルス プレビュー
2020年7月8日 18時00分:ヤンマースタジアム長居

快勝となった大阪ダービーから中3日で迎える明治安田生命J1リーグ 第3節。セレッソ大阪はホームヤンマースタジアム長居に清水エスパルスを迎える。この試合が再開後ホームでの初戦。そしてヤンマースタジアム長居で初めてのリモートマッチ(無観客試合)となる。


■現在の清水エスパルス

横浜F・マリノスでコーチをしていたピーター・クラモフスキー氏を監督に、大熊清氏をGMにと大きな変革を見せいている清水エスパルス。移籍市場でもスイスのルガーノからFWカルリーニョス・ジュニオ、一昨季広島でプレーしていたFWティーラシン、ブラジル人CBヴァウド、昨季はコロンビアのアメリカ・デ・カリで優勝しコロンビアリーグベストイレブンにも選ばれたブラジル人GKネト・ヴォルピ、日本人選手では大宮から奥井、名古屋から金井、大分から後藤、東京から期限付で岡崎を獲得するなど、かなり積極的な動きを見せた。

ピーター・クラモフスキー監督が昨季までのマリノスのコーチをしていたこともあって布陣は、2月のルヴァンカップ、リーグ開幕戦、そして前節と、現在のマリノス同様の4-2-1-3を採用している。
戦い方のベースもマリノスに近い。ポゼッションを中心に自陣からパスをつなぎ、両WGのスタートポジションはワイド。そしてボール非保持ではラインを高くし敵陣からボールを奪おうとしている。
そしてもちろん偽SBと言われるSBが外で縦の動きをするだけでなく内側のポジションを取る動きもする。
なのでビルドアップの時には2CBの間にCHの1人が降りて3バック化するだけでなく、その前には内側に入ったSBが。その前にはもう1枚のCHとトップ下。そしてWGが両サイドに大きく広がった3トップという形で3-2-2-3の様な立ち位置を取る。
ただこのSBはボール保持時に単にCHになるだけというわけではもちろんなく、マリノスでも右WGの仲川はスタートポジションこそ外だがそこから内側に入ってくる様に、清水の両WGもボールが敵陣に入ると内側に入り、SBはCHの位置からWGの外側へと出て行く動きも見せる。この動きは守備側から見ると相手のSBがSHの前から出てくるわけではないので非常につかまえずらく、またSBが出て行く時にはCHが戻ってくるのでボールの出所にアプローチをかけにくい(ボールの出所となるCHの位置にいる人が入れ替わる)。さらにボールの受け手となる選手も斜めにレーンを移動するので、守備側からすると少し厄介である。
また前線ではルヴァンカップの初戦や前節では3トップの中央にデカくて強いいわゆるCFタイプの選手ではなく、セカンドストライカータイプの後藤を起用しているのも特徴的だろう。

ざっとまとめると清水のサッカーはこういった感じになるのだが、ここまで公式戦3戦全敗となっていることからも分かるように現時点での完成度はまだまだだ。
技術の高い選手が多く、またレーンの意識も高いので、楽にボールを持てる状況を作ることができればチャンスは作ってくる。実際に3戦全敗だが3試合全てで1点を奪っている。
しかしプレスをかけられた時はまだうまく時間とスペースを前線に送って行くことが出来ず、結局は力任せになってしまうことも多い。
そして守備では、ラインを高くし敵陣の高い位置から奪い返そうと網を張るのだが、日程の関係なのか暑さの関係なのか、それとも戦術的な部分でそこまで落とし込むことが出来ていないからなのかプレッシングまではかけてくることは少ない。
なのでうまく網に引っ掛けることができれば良いのだが、網にかけられず外されてしまうとラインが高いこともあって一気にスペースができる。そこでまだ早い時間であれば個々の頑張りでカバーできるが、時間の経過とともにそれだけではカバーしきれない場面も続出。そのため後半は攻め込まれる時間が増える。
そして守備でもう1つ。これは先ほどの「高い位置で網をかける」とも共通している部分でもあるが、守備の時に3トップの両サイドが前残りしていることがかなり多い。なので上手く網でボールを引っ掛けることができれば一気にチャンスを作れるのだが、ボールを持たれてしまうとWGが戻ってこない分SBの前には大きなスペースができやすい。その結果簡単に押し込まれてしまう場面も多く、なかなかボールを奪い返すことが出来ないという状況も見られる。

■プレビュー

中3日でのリーグ戦となるが、J1は再開したばかりで過密日程はここからが始まり。ということで両チーム共にどこまでメンバーをいじってくるのかが全くわからない。
そんな中での予想となるが、セレッソ大阪はいくつかのポジションは確実に入れ替えてくるだろう。その可能性が最も高いのがここ数年怪我で苦しんでいる清武。ここには柿谷がいるので左SHは柿谷でくるのではないだろうか。そしてFWでも都倉が怪我明けということも考えるとブルーノ・メンデスか。またCBでも瀬古が起用される可能性が高いだろう。

一方の清水エスパルス。もちろん疲労の状況もあるが、こちらには戦術的な落とし込みを深めたいという理由がある。そう考えると、前節の前半は内容もよかったので連戦とはいえまだ2試合目。メンバーはあまりいじってこないかもしれない。

試合のポイントとしては、現時点での清水の守備を見る限りセレッソがビルドアップでボールを運び、ボールを保持し試合をコントロールすることは十分できるだろう。また清水のボール保持に対してもサイドに誘導し圧縮することで窒息させることもできそうだ。
なのでチャンスで確実に仕留められるかどうかだろう。
もちろん清水には一発の力がある選手が揃っているし、3トップが前残りする分ショートカウンターには十分注意しなければいけない。
しかしJ1リーグ戦でのホーム清水戦は15試合連続無敗中(12勝3分)。そして清水の完成度が急激にアップし、もしマリノスと同等になったとしてもセレッソは対ポステゴグルーで3勝1分。優勝が目標だと公言するのであれば勝たなければいけない試合である。

1 件のコメント :

  1. 試合終わったあとにプレビュー拝見いたしました。予言通りの展開でしたね。

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