2020年8月22日土曜日

明治安田生命J1リーグ 第12節 vs. ベガルタ仙台 プレビュー

2020年8月23日 19時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン

前節の大敗から中3日で迎える明治安田生命J1リーグ 第12節。セレッソ大阪は2週間ぶりに本拠地ヤンマースタジアム長居でベガルタ仙台と対戦する。


■今季のベガルタ仙台

6シーズンに及んだ渡邉体制を終え、木山隆之監督が就任したベガルタ仙台。
目覚ましい活躍をみせていた永戸が鹿島に買われ、16年間にわたってチームを支えてきた梁勇基や大岩一貴、石原直樹らの主力選手がチームを去って迎えた今季は新たなる仙台のスタートといえるだろう。

そんな仙台とは10日ほど前の8月12日にルヴァンカップ第3節としてアウェイで対戦し0-3で勝利。試合後のコメントで木山監督が「戦術的にもメンタル的にも技術的にも、今日は相手に勝てる要素はなかったんじゃないかと思います。」と発言したほどの圧勝だった。
しかしこの試合は「仙台にも数字上はグループ突破の可能性が残っているものの、実質は絶望的」という中での対戦だったため、仙台はリーグ戦前節から先発メンバーを11人全員入れ替え。若手中心のメンバーを起用していたため参考にはなりにくい部分も大きいが、チームのコンセプト自体は変わらない。

布陣は2CHの4-2-3-1。開幕当初は1アンカーの4-3-3だったが、第8節のマリノス戦でスタートから4-2-3-1にするとリーグ戦では1勝1分1敗。失点が目に見えて減った。
仙台は前節の鳥栖戦が延期になったのだが、ルヴァンカップセレッソ戦を挟んだ第9節と第10節は同じスターティングメンバー。
GKにはヤクブ・スウォビィク。右SBには昨季山形の右サイドで坂元とコンビを組んでいた柳(FC東京から期限付きで加入)。CBは広島から加入した吉野と平岡。左SBには蜂須賀。
CHは右SBが本職で水戸から加入した浜崎と椎橋。右SHにはこちらも本職は右SB、現在阪南大学在学中で強化指定選手の真瀬拓海選手(市立船橋高校時代は杉岡(鹿島)原(鳥栖)金子(湘南)高(山口)と同級生)。トップ下には関口。左SHにはロシアから戻ってきた西村。CFには長沢が起用されている。

戦い方としては自陣からパスを繋いでいくスタイルを志向しているが、左右の作り方は異なる。
右サイドにはSB、CH、SHともともと右SBだった選手が3人起用されているように結構流動的。最終的にはクロスを入れるというパターンが多いのだが、どの選手もサイドに出てクロスを入れることができる。
しかし左SHの西村はこのチームの中で最も自由を与えられている選手。
サイドに開くこともあるが、キレのあるドリブルでカットインからのシュートというのを望まれているのだろう。このチームのエースである。
西村のプレーを活かすためにもトップ下には経験があって周りを助けられる関口が必要なのだろう。

「自陣からパスを繋いでいくスタイルを志向している」と書いたが、データを見るとボール支配率は41.9%で最下位。パス数は387.8本/試合で17位とかなり低い数字になっている。
ここまで保持率が低いのは川崎戦、マリノス戦、神戸戦でめちゃくちゃボールを持たれたことが影響しているのだが、それでもここまで保持率が50%を越えた試合は1試合しかない。
そうなるのはおそらくチャレンジパスが多いからではないかと思う。
仙台はボールを繋ごうとはするのだが、可能性の低そうな縦パスにも結構チャレンジする印象がある。
そしてそれに加えてクロスを多用するからだろう。
ここまでの得点パターンで最も多いのがクロスから(4得点/36.4%)ともなっているのだが、当然クロスはボールを失うことも多い。

ボール非保持に関しては、トップ下の関口が1つ前にでて4-4-2になる形がスタンダート。
ここからプレッシングとブロックを使い分けるノーマルな形であるが、どちらかといえば前から行きたいチームといえるだろう。
Jリーグのチームはほとんどそうだが、ブロックを作ったとしても人に対する意識は高い。
人に対してタックルしてボールを奪い返そうとするチームである。

■プレビュー

セレッソ大阪の予想スタメンだが、ロティーナ監督の会見によると前節急遽ベンチとなったデサバトは今節の出場には問題なさそう。ということで前節のメンバーをベースにデサバトが復帰し奥埜はFWに戻るのではないかと思われる。
また木本も既に復帰しているということなので中3日とはいえ瀬古との入れ替えの可能性もあるが、CHの控えにもなれるので復帰したとしてもベンチ入りにとどまるだろう。
ただし、西川が胃腸の調子が良くないとのことなので、今節はベンチ外となる可能性もある。

一方のベガルタ仙台だが、こちらは前節が鳥栖戦の予定で延期となったため1週間ぶりの試合となる。となると予想スタメンとしては先にも触れた前節と同じ11人が濃厚。このメンバーではまだ負けていない。

試合のポイントとしてセレッソが狙いたいのは仙台のCHを動かすことだろう。
役割的にも仙台のエースとなっているのは西村だということは触れたが、試合の中心となっているのは2人のCH。ボール保持でも非保持でもこの2人が中心になっている。
なのでセレッソとしてはこの2人を動かしたい。内側に入った清武や坂元。そしてピッチを横断するパスでSHにボールを届けることができればチャンスになる。
また、対4バックでは常套手段となっているSB裏も有効。奥埜、メンデスの2トップでサイドの奥を使いたい。

仙台はプレッシングとブロックを使い分けるが、ルヴァンカップでの経験はあるもののおそらくある程度はプレッシングに来ると思う。そこで上手く逆を突く形をつくりたい。

また仙台のクロスに対してはいつもどおりの動きを徹底すること。長沢は高いが、ヨニッチと瀬古がゴール前に揃う状況を作ることができれば十分跳ね返すことができる。またチャレンジ気味のパスはスクランブル状態につながることもあるので、ミスをしないよう焦らず注意して対応することが重要だ。

前節の大敗を払拭するためにも、長かった7連戦の最後を締めくくるためにも、久々のホームでの試合ということを踏まえても、この試合は絶対に勝ち点3を取りたい。
前節の最後にも書いたように「前半の展開は良かったのであまり考え過ぎずに「こういうこともある」と割り切り」いつもどおりの戦い方ができれば勝ち点3は取れる。


0 件のコメント :

コメントを投稿

新着記事

人気の投稿

セレッソ大阪公式Twitter

楽天

楽天トラベル