2021年9月11日 18時00分:ヨドコウ桜スタジアム
予想スタメン |
ミッドウィークの第19節延期分から中2日で迎える明治安田生命J1リーグ第29節はまたもや北海道コンサドーレ札幌戦。今度は本拠地ヨドコウ桜スタジアムでの対戦となる。
■札幌の出方を考える
4日間で2度対戦することとなった今季の札幌戦。普段のプレビューでは前回対戦を振り返り、現在の状況を整理することで対戦相手の戦い方を考えているが、今回は前回対戦から中2日での再戦なので振り返る必要も、現在の状況を整理する必要も無いだろう。
そこで今回の対戦で札幌がどういう出方をしてくるかを考えてみたい。
まず0-3となった水曜日の対戦を札幌がどう捉えているか。
ペトロヴィッチ監督の試合後のコメントを見ると
「試合の中でチャンスも作れていたし、前半は2、3点取れてもおかしくないチャンスを作れていたし、後半も同様だった。ただ、いまわれわれは内容では狙いをしっかり出せていながらも、得点ができない中で負けている。」
とのこと。
内容的には良かったと捉えているので、ベースは変わらないだろう。
というか基本的にこの監督は戦い方を変えることはほとんどしない。
じゃあメンバーをどうするかだが、札幌もけが人が多いので連戦だが変えられない部分も大きい。
ということでGKと最終ライン、CHまでは変わらないだろう。可能性があるとすれば前回途中出場した柳貴博だろうが、田中駿汰や宮澤裕樹、高嶺朋樹、荒野拓馬、駒井善成を外してまで起用するというのは考えにくい。
しかし前線は入れ替えてくる可能性が高い。
起用される可能性が高そうなのがジェイ。前回はベンチスタートとなったが、それはルヴァンの連戦で2試合つづけて先発していたからだろう。
そして前回の終盤にはジェイが2つビッグチャンスに絡んでいるのでフィニッシャーの第一候補となるはずだ。
さらに得点を奪う為にはもう1枚がFW欲しい。となると小柏剛かミラン・トゥチッチかになるが、水曜日は負傷あけということもあり早めに交代した小柏がスタート。トゥチッチはベンチからとなるのではないだろうか。
となるとシャドゥは1枚削る必要が出てくる。前回のメンバーだと金子拓郎か青木亮太かが使えない。しかし前回の後半開始から1トップ2シャドゥを、トゥチッチ、金子、小柏にした時はあまり機能しなかった。そもそも4-4-2に対してプレスに行くとシャドゥの1人はCHになる。
となるとバランスが取れるのは青木。ミシャがどこまでバランスを考えるのかはわからないが、前回の内容を見ても青木を残すのではないだろうか。
そうなれば金子はWBに回ることになるが、こういうときに行っているのが右に金子、左にルーカス・フェルナンデスという逆足WB。戦い方の幅や相手を動かすという観点では、前回の最後にやっていた右にルーカス、左に金子という形もあるが、これはミシャがあまりお気に召さない様で、おそらくスタートから採用したことは無いはず。となるとやはり右に金子、左にルーカスの逆足WBが濃厚か。
このメンバーになるとセレッソのプレスに対してロングボールを使える。そして攻撃の形としてはサイドからのハイボール。何度も書いているようにミシャは戦い方のベースは変えないだろうが、空中戦で勝負する機会がより増えることになりそうだ。
■セレッソの出方を考える
セレッソもけが人が多いので変えられない部分も多いが、水曜日に日曜日から大きく選手を入れ替えたのはDFライン。そう考えるとDFラインは継続という形も可能だろう。
ジェイが出てくるなら最初からチアゴを入れる可能性もあるが、全体の精度を考えるとCBに西尾隆矢と瀬古歩夢となる可能性が高いと思われる。
そしてCHは連戦の藤田を外して原川力と喜田陽、右SHは代えの効かない坂元達裕で、左に乾貴士が復帰後初先発。FWは大久保嘉人がまだ時間制限がありそうなので、加藤陸次樹と松田力で、3試合連続先発している山田寛人はベンチからとなるか。
おそらく怪我でしばらくベンチからも外れている選手がいるので、彼らが戻ってくることができれば選択肢も増えるがどうなるか。
セレッソとしては改善点は2つ。
1つは相手のマンツーマン気味のプレッシングに対してボールを保持し裏返すことができるかどうか。
ここは小菊監督の腕の見せ所。前回上手くいかなかったということは、準備が失敗したということ。背後を狙う奥行きと両サイドの幅を作りながらどこに浮いた選手を作れるか。すぐの再戦なので立ち位置とボールの動かし方をしっかりと落とし込みたい。
ただ、もしジェイが先発となると、前回の前半よりは札幌のプレス強度は落ちるだろう。
そしてマンツーで来る分左サイドの大外レーンは空きがちだったので、裏返すポイントとしてはここになるのではないかと思う。
ちなみに昨年9月に4-4-2で戦った時は、ビルドアップで両CBが広がりCHを2枚とも下げ2トップとSHを高い位置にはらせて中盤を空洞化する。それによって相手の前の6枚と後ろの4枚とで分断させる形を使っていた。
もう1つは札幌のボール保持に対するプレッシング。
後半乾が入ってからは改善したのだが、それは乾のポジショニングだけではなく札幌がビハインドとなったことで既にバランスを崩して始めていたからでもある。
前回のレビューでも書いたがプレッシングはリスクにもなりえる。
行く時、行かない時。そしてどこにボールを入れさせて、どこにボールを入れさせない、どこでボールを奪うのか。ここを整理する必要があるだろう。
ちなみに先程の昨年9月の対戦では前からアプローチをかけて藤田のインターセプトからのショートカウンターで奥埜が前半6分にゴールを決めている。(クラブJ1通算1000ゴール)
そしてこの試合では札幌のWBは右に金子、左にルーカスの逆足コンビ。奥埜が6分、さらに59分にゴールを奪い2-0で勝利した。
小菊監督就任後素晴らしい結果を残しているが、まだホームでの勝利は無い。
ここで勝利しチームに勢いをつけたい。
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