2021年3月8日月曜日

3/6 明治安田生命J1リーグ第2節 VS. FC東京 @ 味の素スタジアム


スタジアム味の素スタジアム主審西村 雄一
入場者数4,768人副審渡辺 康太、竹田 明弘
天候 / 気温 / 湿度晴 / 20.7℃ / 32%第4の審判員堀越 雅弘
VAR高山 啓義
AVAR西橋 勲

FC東京FC東京

 

セレッソ大阪C大阪

 
  • 監督
  • 長谷川 健太
 
  • 監督
  • レヴィー クルピ

新型コロナウイルス感染予防対策のため、制限付き

(入場者数上限「5000人以下」又は収容率「50%以下」)での試合開催


<監督コメント>


<選手コメント>


中2日での関東アウェイ連戦となった明治安田生命J1リーグ第2節。セレッソ大阪が敵地味の素スタジアムに乗り込んでのFC東京との一戦は、大久保嘉人の開幕から3試合連続ゴールで先制するも後半3失点を喫し逆転負け。連敗となってしまった。

■メンバー

FC東京のスターティングメンバーは前節から1人入れ替え。3トップの右に開幕戦で先発した渡邊凌磨ではなく、ミッドウィークのルヴァンカップで先発した田川亨介が起用された。ただし前節からの入れ替えは1人のみとはいえFC東京の直近に行われた公式戦はルヴァンカップ。今節はその試合から中2日となるが、ルヴァンカップでは1週間前の開幕戦から11人全員を入れ替えていたので、3日前の試合からは10人が入れ替わっていることになる。
しかし中盤は開幕戦からメンバーは代わっていないものの並びは変化。開幕戦ではアルトゥール・シルバがアンカーに入りその前のIHに東慶悟、安部柊斗という並びだったが、この試合ではアンカーに東が入りアルトゥール・シルバと安部がその前に並ぶという形になっていた。

セレッソ大阪のスターティングメンバーは前節から2人入れ替え。こちらはACLにプレーオフから出場するためミッドウィークに行われたのはルヴァンカップではなく、前倒し開催となる川崎Fとのリーグ戦。そのため単純に3日前の試合から入れ替わったのは2人のみということになる。
外れたのは高木俊幸と藤田直之で、入ったのは豊川雄太と奥埜博亮。開幕戦で先発したものの前節はメンバー外となった2人が戻ってきたという形なので、1週間前の開幕戦とは同じ11人が並んだ。
2人が戻ってきた影響でベンチから外れたのが西川潤と松本泰志。松田力は開幕戦ではベンチ外だったが2戦連続のベンチ入りとなった。
そして開幕戦ではベンチ入りしたが前節はベンチ外となった中島元彦は引き続きベンチ外となっている。

■今シーズンのセレッソらしい立ち上がり

東京のキックオフから始まったこの試合。セレッソは最初のゴールキックから繋ぐ素振りもなくキム・ジンヒョンからレアンドロの後ろの松田陸へ長いボールをつけ、松田陸はコントロールすると即前線へロングボール。さらにそれを跳ね返されたボールを瀬古が回収するとそのままワンタッチで丸橋につけ、丸橋も2タッチ目で即DFライン背後へのロングボールを蹴る。
開幕戦から既に見えていたが、3試合目にして「これぞ今シーズンのセレッソの戦い方」という形で試合を始める。

この試合では1試合を通じて松田陸から背後という形が多く、最終的に松田陸はフィールドプレーヤーとしてはチーム最多の9本のロングパスを狙うのだが、これは単純にレアンドロと同じサイドにいるからだろう。
レアンドロはボール保持で中央に入って行ったりかなり自由に動くためポジションに戻るのが遅れることが多いからだ。
そのため東京はこの場所を左SBの小川が前に出たり、同サイドのIHに入る安部がスライドして埋めるという形になっているのだが、最初のゴールキックからの場面に象徴されるように、松田陸はツータッチぐらいの速いタイミングで背後に蹴ってしまうのでそこのカバーが間に合わない。なので自然と松田陸を使うという形が増えていた。
ただしセレッソにも、ならば松田陸にボールをつけて小川や安部がカバー動いたところをきっかけにして全体をずらしていこうといった様なボール保持の形はない。松田陸のところが空いていなければ逆サイドの丸橋につけるし、丸橋も同じように背後に蹴っていく。ハーフウェイライン付近、ミドルサードでのSBはあくまで背後にボールを送るための砲台という位置付けである。
とはいえ東京には後ろに森重も渡辺剛もいるので長いボールを跳ね返す力はある。

■先制点

そんな中セレッソが先制点を奪う。
決めたのはまたもや大久保。開幕から3試合連続の4点目、J1通算189点目のゴールである。
起点となったのはFKからだったが、そのFKは瀬古から右サイドの松田陸へ展開し、松田陸がミドルサードからアーリークロスを入れたところから。このセカンドボールをセレッソが拾い松田陸がファールを受けたことでFKを獲得した。

このFKからは直接ボールを入れずに繋ぐことを選択。うまく繋ぎ切ることはできなかったが、こぼれ球を拾った坂元がインスイングで入れたボールに対して大久保は中村帆高の背後に入って一旦消えてから回り込んで前に。1対1の強さには定評がある中村帆高だが動き出しで勝負されてしまっては対応できず。そこに坂元のクロスもピタリと合い、大久保が頭でゴールに流し込んだ。
坂元は今季このインスイングのボールを意識しているのか本数が増えている。これは昨季センセーショナルだったあの切り返しからの縦突破があるからこそだろう、そしてこのインスイングのボールが武器になることで切り返しの切れ味もさらに鋭くなるはずだ。

■クルピ監督の攻撃的

先制したことでセレッソは少しペースを落とす。それまではガンガンSBから背後に長いボールを入れていたが、ここからは背後を睨ませながらSBから中にボールを入れるタイミングを見計らうようになる。
そして29分にセレッソは松田陸の折り返しのこぼれ球を奥埜がシュートを放つという場面が生まれるが、おそらくこれが今季のセレッソが最もやりたい形。これこそがクルピ監督が考える「攻撃的なサッカー」なのではないだろうか。
以前のクルピ監督率いるセレッソを、特に2007年から2011年までの3シャドゥが活躍した頃のセレッソを見ていた古いセレッソサポーターの方も、この形は「クルピっぽい」と感じたんじゃないかと思う。当時のクルピ監督が率いていたセレッソで特徴的だったのはこういった形だった。

丸橋から下がってきた大久保にパスが出て大久保はライン間に入っていく清武へ。ここで清武が前向きでドリブルして前には坂元と豊川が背後を狙いそこに後ろから原川、そして外側には松田陸。
最初にアルトゥール・シルバがよくわからないアプローチで前にでたことで丸橋から大久保というパスコースが生まれたのだが、そこから雪崩れ込むようにゴール前に選手が入っていくという形である。

この形でポイントなのは立ち上がりの背後にガンガンボールを入れていた時と同じくSBが起点になっていること。
相手のDFラインにとって最初はSBからのボールが背後だった。なので当然背後をケアするが、そこに注意が行き過ぎるととDFラインとMFラインの間が広がり前にボールを入れられる。この2択を突きつけるのが攻撃の核となっているのだ。
かつてクルピ監督が率いていた時の両SBである丸橋、酒本(高橋大輔)はいずれもこれができた選手。当時、年に何回かは酒本も丸橋もパフォーマンスを落として控えに回るが、そうなるとこの2択のパス、特に間に入れるパスがあまり入らなくなり結局彼らが先発に戻ってくるという流れを繰り返していたことを覚えている方も多いだろう。

川崎F戦やこの試合でも、立ち上がりからガンガン背後を狙う形を見て「セレッソは今季からアグレッシブで攻撃的になりました」といったコメントが中継で頻繁に使われていたが、個人的にはそのコメントに対してかなり違和感を持っていた。その理屈で言うなら、例えばもっとアグレッシブでもっと前線に早くボールをつけようとする東京のサッカーの方がずっと攻撃的だということになる。

と言うことで、前半はそのままセレッソリードで折り返し。これで3試合連続リードして前半を折り返すこととなる。

■次々とスコアが動く


後半開始から東京はアルトゥール・シルバに代えてジョアン・オマリを投入。ジョアン・オマリは左CBに入り、森重がアンカーに。そして東が右IHへと移動する。

すると後半の立ち上がりこそセレッソが東京陣内にボールを運ぶことができていたが、徐々に押し込まれる時間帯が増えることに。
そして54分、西尾からのバックパスをキム・ジンヒョンが痛恨の処理ミス。そこを田川に詰められて失点。1-1の同点に追いつかれる。

この場面は単純にいえばキム・ジンヒョンの判断ミスだが、おそらくキム・ジンヒョンは(瀬古も)西尾がバックパスをするとは思ってなかったんだと思う。と言うのも森重からのパスに対して田川が抜け出そうとしており田川のポジションは既に西尾の後ろになっていたから。西尾とキム・ジンヒョンの間に田川がいたからである。また西尾もタッチラインにクリアできない状態ではなかったからだ。
そんな中で戻ってきたボールで、さらには瀬古もパスコースを作れていない。なので処理に慌ててしまいミスにつながったということだろう。

しかしその4分後の58分、今度はセレッソがゴール。
右サイドでのボール保持から大久保がSB-CB間を縦に抜け出す。その大久保からの折り返しを清武がスルーしてその後ろから入ってきた原川が豪快に蹴り込み1-2と再びリードを得ることに成功する。

このゴールは川崎F戦で書いた4バックの狙いどころであるCB-SBを攻略した形。
大久保がCB-SB間に飛び出したことでジョアン・オマリを引っ張り出す。となるとCB前を埋めたい森重は最終ラインに入らざるを得ない。となるとCB前にスペースができるので大久保はそこに折り返し。そこには東がなんとかカバーに戻っていたものの、先に入っていた清武がスルーしたことで東も外されてしまい原川はフリーになったという形である。

得点直後の59分に東京は田川に代えてアダイウトンを投入。ディエゴ・オリヴェイラが右に回りアダイウトンがセンターに。
同時にセレッソも大久保と瀬古に代えて松田力と進藤亮介を投入。2人ともそのままのポジション。進藤はこれがセレッソデビューとなる。
瀬古の交代は19分の時点でイエローカードをもらっていたこともあるが、最初から少し身体は重そうだったからではないかと思う。
キックではいいボールを蹴っていたし大きななミスもなかったが、イエローカードを受けた場面も含め競り合いの場面では後手を踏んでしまいファールを与えてしまうことも多かった。試合後の会見でクルピ監督が空中戦に言及しているのはこういった理由からではないだろうか。
瀬古にとっては昨季までチームを引っ張ってきた偉大なCB2人が抜け、今季は20歳にしてディフェンスリーダーに。そこで柏、川崎F、東京と開幕から難しい相手との短期間での連戦。当然去年までとは違う難しさはあっただろう。
投入された進藤は左CBでデビュー。これまで札幌では一貫して3バックの右でプレーしてきた。しかし、4バックの、さらに左CBでの出場となったが、柏戦直後の練習試合では左CBでプレーしていた様子は伺えた。

■ここまでの試合の推移

先制してからここまで、起こったことをハイライト的に書いてきたが、その推移についてもう少し踏み込んでみる。

まず先制してからのセレッソだが、ここは先にも書いたように「SBからDFラインの背後に長いボールをどんどん入れる」という形から、「起点は同じSBだがDFラインの背後を睨みながらもライン間を狙う」形に変えていた。
その代表が29分の奥埜のミドルシュートの場面である。

しかしこの形はそれほど多く見られたわけでもなく、30分を過ぎた頃から徐々に東京にボールを自陣まで運ばれる回数が増えていった。
そうなってしまったのは特にボール循環の形があるわけではないから。この形をやるにはSBにフリーでボールが入り、かつ中も準備できているという状態から発動されるのだが、かつてはマルチネスだったり扇原だったりの左CHが丸橋の斜め後ろに落ちて丸橋をフリーにするという動きが引き金になっていた。
しかし今のチームにはまだその引き金がない。クルピ監督のチームではそれは準備されるものでもチームとしてデザインされるものでもなく、選手間のやり取りで出来上がるもの。しかし現段階ではそれがまだ全く見えない。

だがSBは起点にしたいのでCH2人やCB2人でボールを動かしながらSBにボールをつけるタイミングをはかる。
しかしここでボールを奪われてしまうと中途半端に前に出ているSBの背後は使い放題。30分以降はそこを使って東京にボールを運ぶ場面を作られていた。
ただし、東京にボールを運ばれても4-4-2のブロックを作ることができれば対応できる。またボールを奪い返すと大久保が中盤に落ちて起点となることで相手陣内に押し返すこともできていた。前半はこういった推移を辿っていた。

そして後半に入ると森重がアンカーに。
これでセレッソが困ったのは森重が中盤に落ちる大久保を抑えにきたこと。29分の場面もそうだったが、SBを起点にするにあたって落ちる大久保の存在は大きかった。しかし森重はおそらくCBとしてプレーしていた前半からそこが気になっていたのだろう。確実に大久保に対応してきた。その結果、後半の立ち上がりから東京に押し込まれることに。そしてミスからの失点につながった。

しかし同点追いつかれた直後にセレッソが得点を奪い再びリードを得る。
これはキックオフ直後からのプレーを見ても分かるように、再び前半立ち上がりにやっていたSBから直接DFライン背後を狙う形を使い始めたことがきっかけだった。
それにより試合はボールがいったりきたりする展開に。いわゆるオープンな状態に持ち込んだのだ。

ただこのオープンへの誘いは東京にとっても悪くない話しだったと思う。失点はしたが東京はボールを持ってもいい形で崩せていたわけではない。だがオープンになれば前線のタレントも活きる。なので失点後すぐにアダイウトンを投入できたのだろう。

そして徐々にレアンドロ、アダイウトンが前線で前向きにプレーする機会が増え、レアンドロ、アダイウトンと絡んだところで入ってきた安部を原川が倒してしまいゴール前でFK。これをレアンドロが直接決め、71分に東京が2-2の同点に追いつく。
丸橋やソウザなど最近のセレッソのフリーキッカーはとにかく強いボールを蹴って「問答無用でねじ込んでやる!」という選手が多いが、基本的にFKは駆け引きである。かつて中村俊輔は「FKはほぼ駆け引きで勝負が決まっていて、後は空いているところに蹴るだけ」といった趣旨のことも言っていた。
このFKも駆け引きの時点で勝負あり。レアンドロにとってもこれが3本目ぐらいのFKで、さらに一番狙いやすい位置だったことから、キム・ジンヒョンとの駆け引きを優位に進めることができたのかもしれない。

■ジリジリと厳しくなる

同点となり飲水タイム。

そして飲水タイムあけの72分に東京は東とディエゴ・オリヴェイラに代えて三田啓貴と永井謙佑を投入。三田は右SHでCHに森重と安部、左SHにレアンドロが入り前線にアダイウトンと永井が並ぶ4-4-2にする。
そしてセレッソは77分に豊川に代えて高木。清武が中央に入る4-2-3-1にする。
高木という選択は、高木自身が左サイドで縦に行けるのもあるが、清武を中央で使うことでボールを運ぶ起点を作りたかったのだろう。
森重に見られていたこともあるが、セレッソは大久保交代以降はボールを奪ってもボールを運べなくなっていた。
ボールを保持する仕組みが無いので、どうしても個人で起点となってくれる選手が必要なのだ。

ここからさらに試合はオープンになる。
しかしそうなると分が悪いのはセレッソ。どちらも中2日だが東京は埼玉→東京→東京の連戦でさらに3日前は11人全員を入れ替えているのに対してセレッソは大阪→川崎→東京の連戦でほぼ同じメンバーでの戦い。
また左CBに瀬古から進藤に代わったことで瀬古から丸橋というDFラインでは最も多かったパスルートがなくなった。
そして東京は4-4-2に変更。右SH三田と左SB丸橋の距離も近くなったので、進藤からはパスを出しにくくなったということもあるだろう。
そもそもクルピ監督は形を作らないので4バックにも、さらには左CBにも慣れていない進藤にとっては難しかったのでは無いだろうか。

ということでチャンスは圧倒的に東京。キム・ジンヒョン、西尾のセーブでなんとか耐えていたが、いつ破られてもおかしくない状態だった。
なんとかセレッソも86分に松田陸のクロスからチャンスは迎えたが三田がカバーしたことで清武はシュートを打てなかった。

そして90+3分、アダイウトンを倒してしまいFK。これをレアンドロが蹴るとニアに飛び込んだ森重がスラしてゴール。
アディショナルタイムのゴールで東京が逆転。

90+4分に東京はレアンドロに代えて渡邊凌磨を投入するとそのまま試合終了。
FC東京対セレッソ大阪の一戦は3-2で終了。セレッソ大阪は逆転負けで2連敗となった。

■その他

2試合続けての逆転負け、そして連敗となってしまった。
連続での逆転負けなのでショッキングではあるが、カード的には川崎F、東京と強豪チームとのアウェイ連戦、開幕直後の現在のチーム力から考えると連敗もありえることではあったと思う。

ここまで3試合で6得点、しかし6失点ということで、点は取れているが失点が多すぎるという状態になっているが、それはある意味当然だろう。
自分たちでオープンな状態に持ち込んでいるので当然点は入りやすいし失点もしやすい。点は取れているので失点を減らせばと思うかもしれないが、現時点ではすぐにそうできる方法「特効薬」みたいなものは無いだろう。
ではどうすればとなるが、ヒントになりそうというか、改善できるポイントとなりえるのは、この試合でいえば先制した後の時間帯。
あそこで自分たちがそこまでリスクを冒さずに攻め込む形を作れるかどうかだと思う。
本文中にも書いたが、昔でいえばマルチネスや扇原が丸橋の斜め後ろに落ちて丸橋を浮かせる形を、今のピッチにいる選手たちで見つけられるかどうかだろう。
クルピ監督はロティーナ監督の様にチームとしてのアイデアを明確には示すことはない。ただ、その分選手たちは自分たちでやりたい形を作ることができる。
それは特別難しいことでもないし、現時点でも「大久保がトップから落ちてくる形」なんかは選手たちによるアイデアの1つ。
それを作るための期間がクルピ監督の言う「連携を構築するための10試合」である。

あと、クルピ監督がここまで全試合で交代を3人しか使っていないのも、根本は同じところにあると思っている。
クルピ監督がチームとしてのアイデアを選手に対して明確に示すことをほとんどしないというやり方なので、現段階では交代枠を多く使うことのデメリットが大きすぎるのだ。
アイデアを明確に示さないということは、各ポジションでの役割や動き方は選手に任されているということである。
しかしまだチームとしての選手間の共通理解を作っている最中。まだ正解を探しているという段階なのだ。
これが、チームとしての戦い方が定まった後であればそれぞれのポジションでやっていることが明確になり、そうなればその役割と自分自身の特徴を踏まえて交代で入った選手もどのようにプレーすれば良いのかが見えてくるだろう。
しかしまだ正解は無い。
となれば起用される選手によって「やること」「できること」「やりたいこと」はどうしても変わる。そんな状態でたくさん選手が入れ替わると…もはや親善試合の後半みたいな状態になってしまう可能性が高い。

なので中心選手はできるだけ固定して長い時間一緒にプレーさせたい。
だからメンバーもほとんど代えないし、交代枠もあまり使わないのだろう。
この試合でも瀬古から進藤に交代したことで、左CBと左SBの関係が大きく変わった。
「交代枠5人を知らない」というのはもちろん冗談です(笑)

ということで、ここでチームが何を見つけることができるか。
現時点で攻撃も守備も全く何も出来ないという状態であればどこに向かえば良いかから探さなければならないが、幸いにも大久保がキレキレで全盛期のようにゴールを量産している。なのでそれをうまく使って勝ち点を拾いながら、できるだけ早く最適解を見つけていきたい。
これが現時点でのセレッソかなと思う。



1 件のコメント :

  1. いつも分析ありがとうございます。
    2013年は失点が少なかったのですが、当時上手くいっていた点と今年との違いを教えて頂きたいです。
    失点に対する対策は気になる所ですが、上手くいっていた頃に立ち戻るという選択肢が可能なのか?という点で2013年の事が気になりました。

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