2020年9月23日 19時00分:味の素スタジアム
今節からシーズン後半戦。前節から中3日、9連戦の8試合目として迎える明治安田生命J1リーグ 第18節。セレッソ大阪は敵地味の素スタジアムでFC東京と対戦する。
■前回の対戦
前回の対戦は8/9に行われた第9節。セレッソはいくつかチャンスを作ったが決められず0-0の引き分けに終わっている。前回のスタメンは下記。
今季のFC東京は4-3-3の布陣にトライしているがなかなかフィットするところまでは持っていくことが出来ていなかった。
そこで少しずつ変化していった中でたどり着いたのが4-4-2。但し2トップ+左SHにFWを入れるという疑似3トップの様な布陣である。
しかしこの布陣がこの試合の1つ前、第7節の鳥栖戦で粉砕される。前残りをする左SHの背後を徹底的につかわれた。
そして迎えたこの試合で選んだのが再びの4-3-3だった。
だたこの形で右WGの永井に守備の負担が大きくかかることとなる。左IHに入った安部柊斗は左WGのレアンドロをカバーする働きをみせていたが、永井の隣には負担をカバーしてくれる選手がいない。そのため永井は57分に交代するまで攻撃ではほとんど特徴を出すことができなかった。
ということでセレッソは難しい対応を迫られる永井と無邪気に前に出てくる室屋の背後をつかって左サイドからいくつかチャンスを作る。
しかしそのチャンスを決められない。
後半少しテンポを上げたもののゴールネットを揺らすことはなく、最後にピンチを迎えたがキム・ジンヒョンがセーブし0-0で終わっている。
■現在のFC東京
ACL出場組なので19試合を既に消化しており10勝5分4敗の勝ち点35で3位にいるFC東京。
2位セレッソとの差は勝ち点差4+1試合となっている。
FC東京は前回のセレッソ戦以降、4-3-3を継続するもディエゴ・オリヴェイラと永井の位置を入れ替えている。これはディエゴ・オリヴェイラの方がいい意味で気を使いすぎず、出ていく力が大きいからだろう。
またメンバーとしては、室屋移籍後は右SBで中村拓海と中村帆高がポジション争いをしており、8/23の第12節以降は三田が右IHでポジションを掴み、またアンカーでは品田愛斗が出場機会を掴んでいる。そして前線では田川がチャンスを掴みつつある。
ちなみに安部柊斗は9/9の第15節以降、高萩は9/16の第16節以降ベンチにも入っていないので負傷している可能性が高い。
戦い方についてだが、ここはもうベースは変わらない。
ボール保持なんて考えず、奪ったボールをとにかく前線の3人にあずけて速く攻めきること。
ポジトラ一直線のサッカーをする。
そのためにできれば前3人には高い位置に置いておきたい。なので高い位置からプレッシングをかけてショートカウンターを狙うこともあるが、プレスを外されると撤退。今は4-1-4-1でブロックをつくっている。
ただ気になるのが前回対戦時もそうだったが失点が増えてしまっていることだろう。
前節の仙台戦こそ無失点勝利となったが、前々節の大分戦は3失点、その前の神戸戦は2失点、横浜FC戦で1失点と直近4試合で6失点を喫している。
失点場面の中でも特に気になるのがクロス対応の部分。FC東京は昨季もCBをできるだけ中央に残したいと考えているのでその分CHがカバーすることが多かった。しかし今季は3トップにした分中盤が3枚になり、さらにIHはWGの世話もしているのでカバーできるCHがアンカーの1人だけ。そしてそのたった1人のCHがカバーに出てしまうといくら森重、渡辺というJ屈指の強さを誇るCBを中央に残したとしてもクロスが入った時に2人だけで対応するには限界がある。
マイナス気味のボールや大外のエリアで合わされる場面が増えているのだ。
得点力を上げることを目的に3トップにしたことで実際に得点は昨季の1.3点/試合から今季1.7点/試合とアップさせることに成功している。
しかし失点は0.9点/試合から1.3点/試合と増加。先程触れたクロスからの失点では、昨季の年間7失点から今季はまだシーズンの半分と少しにも関わらず既に6失点と大きく増やしてしまっている。
■プレビュー
FC東京の予想スタメンだが、FC東京は前節日曜日に試合を行っているので、ホーム連戦ではあるが、この試合は中2日で迎える。今季FC東京が中2日で試合を迎えるのはこれで3試合目。前回は8/23の第12節、8/26の第26節前倒し分、8/29の第13節という3連戦が中2日。そしてこの連戦では1試合目から2試合目に6人、2試合目から3試合目で5人を入れ替えている。
そう考えるとこの試合でもある程度の入れ替えは行いそう。
とはいえ前節はディエゴ・オリヴェイラ、永井、アルトゥール・シルバをベンチスタートにしているので準備も出来ているといえそうだ。
メンバーとしてはディエゴ・オリヴェイラ、永井、レアンドロの3トップ、そしてSBは前節小川諒也が出ていたので、今節は中村帆高を左に回し、右に中村拓海となるか。
セレッソ大阪の予想スタメンだが、こちらは中3日なので大きな変更はなさそうか。前節違和感があるということで早い時間に交代した藤田も問題なくトレーニング出来ているとのことなので、引き続き先発となりそうか。変わる可能性があるのが左SB。ここはFC東京の戦い方を考えると丸橋で行くのではないだろうか。
試合のポイントとしてはまず注意しなければいけないのが相手の3トップを走らせないこと。永井、ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンはもちろんだが、田川も同じタイプ。
彼らに走るスペース、走るタイミングを与えないことが重要となる。
そしてもう1つ、この試合ではビルドアップで優位にたちたい。
前回の対戦時もそうだったが、両WGは押し込まれるとポジションには戻るが守備面ではどうしても穴となる。なのでサイドを起点にしてボールを運び、クロスからチャンスは十分つくることが出来る。その展開にまで持っていけば十分勝ち点3を奪うチャンスはあるだろう。
前節は悔しい敗戦となってしまったが、作ったチャンスから見ても内容はそこまで悪いものではなかった。
強豪チームとの対戦となるが、目標のためには連敗は避けたい。
敵地で勝ちきり、チームの勢いを再び上向けたい。
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