2020年9月21日月曜日

9/19 明治安田生命J1リーグ第17節 VS. 鹿島アントラーズ @ ヤンマースタジアム長居

スタジアムヤンマースタジアム長居主審松尾 一
入場者数6,836人副審越智 新次、西村 幹也
天候 / 気温 / 湿度晴 / 25.7℃ / 53%第4の審判員上村 篤史

セレッソ大阪C大阪

 

鹿島アントラーズ鹿島

 
  • 監督
  • ロティーナ
 
  • 監督
  • ザーゴ

新型コロナウイルス感染予防対策のため、制限付き
(入場可能数の「50%以下」又は入場可能数が「17
000人以上のスタジアムは30%以下」)での試合開催
※入場可能数や適用時期は主管クラブが決定



<監督コメント>


<選手コメント>


今シーズンも折り返しとなる明治安田生命J1リーグ第17節。セレッソ大阪は本拠地ヤンマースタジアム長居で鹿島アントラーズと対戦するも1-2で敗戦。首位川崎フロンターレとの勝ち点差が8に広がった。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、中2日連戦となるため前節から5人入れ替え。出場停止の都倉に加え、丸橋、木本、西川、柿谷が外れ、片山、藤田、坂元、清武、ブルーノ・メンデスが先発に起用された。藤田は3試合ぶりの先発となる。

一方鹿島アントラーズの先発メンバーだた、こちらは中6日での試合ということもあり前節からの入れ替えは2人にとどまる。外れたのは町田と杉岡、関川と永戸が先発に起用された。

■片山が入るビルドアップ
試合の立ち上がりはセレッソがボールを保持する形で始まる。
鹿島は比較的高い位置から守備を始めたいチームだが、それがなかなかうまくハマらないという立ち上がりだった。

鹿島のプレッシングは2トップが制限をかけサイドにボールを誘導しそこにアプローチをかけるという形で行われる。
なのでCBの前に藤田が立つと2トップは藤田を挟む様な形で立つ。
SBに出た時にSHが一気にアプローチをかけることがスイッチになり、それに2トップやCHが連動してすることで高い位置でボールを奪いショートカウンターというのが理想的な形だろう。

その鹿島の狙いが試合序盤にハマらなかったのは鹿島の右SHファン・アラーノとセレッソの左SB片山の関係にあった。
セレッソが片山を最初からかなり高い位置にまで出したことでファン・アラーノは何をすれば良いかよくわからない状況になってしまったのだ。
片山は特徴がはっきりしている。ボール保持の局面では「出し手」としては凡庸だが「受け手」としては優秀。なので以前ルヴァンカップの浦和戦でも松田を休ませ片山を右SBに起用した時は片山を前でプレーできる様にビルドアップの形を変えた。そしてこの試合でも左SBに丸橋が入っている時以上に最初から高い位置をとらせていたのだ。
また片山には空中戦の強さもあるので、高い位置に出ることでサイドでロングボールのターゲットにもなれるという側面もある。JリーグではほとんどのSBには高さがないので、片山の高さは大きな武器になる。実際に13分にはGKからのビルドアップで片山へロングボールを入れる場面も見られた。
ここ最近「片山が上手くなってる」といった意見をTwitterでよく見かけるが、おそらくそう感じたプレーは全て高い位置でボールを受けて前を向いてプレーしている時だったんじゃ無いだろうか。もちろん本人のプレーが向上しているという部分もあるが、それ以上に「上手くなった」様に見えるのはチームとして「長所が活きる場所でプレーできる様にしているから」である。

右SHのファン・アラーノが浮いてしまうことで影響が出たのは逆サイド、CHと左SHの間だった。片山が上がるのと同時に清武が内側に入っているが、ここは鹿島にとって最も警戒すべき場所でもあるのでCHが対応する。藤田が下がることで1人になったデサバトにはもう1人のCHが対応する。となると鹿島のCH2人は少し右寄りにずらされている。なのでCHとSHの間が開いてしまうのだ。
そこを使ったのが7分のブルーノ・メンデスがシュートまで持っていった場面。ヨニッチからブルーノ・メンデスへのクサビが入りそれを内側に入った松田に落とす。そして奥埜に背後に走らせ折り返しをブルーノ・メンデス。
全てはこの空いたスペースから始まっていた。

■鹿島のプレッシング

こうして始まった立ち上がりだったが、飲水タイムの少し前あたりから鹿島のプレッシングに対してセレッソはボール前進に苦労する様になる。

変わったのはファン・アラーノの役割。それまで手持ち無沙汰だったが、前線2人で行なってるアプローチにファン・アラーノ加わる様になり、前線3人でアプローチをする様になったのだ。
アプローチの掛け方としては2トップで行っていたこととほぼ同じ。中央を閉めてサイドにボールを出させ、そこでプレッシングのスイッチが入る形である。
鹿島にとってはファン・アラーノが前に行った分中盤が1人減る。そして清武や坂元が内側に入ってくるのでCHにとっては難しい局面を作られる可能性も出てくる。しかし前線3人で中を閉めてボールが外回りになると十分対応できる。
また左サイドの片山がかなり高い位置に出るので、左CBの瀬古から出てくるのは引いてきた清武かロングボールかのどちらか。CHにとっても的を絞りやすい。そして左サイドの選択肢が減った分どうしても右サイドの松田からの組み立てが増える。

ということで鹿島にとっては思い切ってプレッシングに行きやすい状況になっていった。

そして32分の鹿島の先制点もそんなプレッシングから。
セレッソがボールを奪い返し鹿島のカウンタープレスから一旦はボールを逃すことに成功するも、片山から奥埜への縦パスがもう1度密集の中にボールを入れることになり、ボールを奪い返される。
そして和泉に展開され、松田がなんとか対応するも取りきれず、さらに和泉のシュートは片山がクリアしようとするも自分の軸足にボールを当ててしまってクリアしきれず、そこに飛び込んでいたファン・アラーノが押し込むことに成功するという形だった。
プレッシングを受けていたことで急がされていたのだろうが、慌ててボールを失ったこと、そしてその後の対応で後手を踏んでしまったという失点だった。

しかし鹿島の行なっている「ボールを取りに行く」には当然リスクがある。
それを見事に裏返したのが、失点からわずか4分後の36分にブルーノ・メンデスが決めたセレッソの同点ゴール。

鹿島の前線3人のアプローチに対してセレッソは素早くボールを動かし、鹿島のアプローチ、スライドよりも早く、そして空いたスペースを使う擬似カウンターを発動。永戸が出てきたスペースを使い、内側に入ってきたのは和泉が追いかけきれなかった坂元。慌てて犬飼が寄せるも、冷静にブルーノ・メンデスに渡し、ブルーノ・メンデスが落ち着いて流し込んだ。
相手を動かしスペースを作ってそこを使う、いわゆる芋づる式のゴールである。

こうしてプレッシングを裏返されたことで鹿島のプレッシングは失点後少し控えめになる。
その結果、ここからは再びセレッソがボールを持つ時間が増えることに。
前半終了時点のボール保持率はセレッソ51%・鹿島49%となっていた。

■中央からゴリ押し

両チーム交代なしで始まった後半。
わずか40秒で鹿島が追加点を奪う。
形としてはスローインのこぼれ球をアバウトに前線に放り込んだところから。
そのボールをエヴェラウドがヨニッチに競り勝ち、こぼれ球を拾った和泉がシュート。キム・ジンヒョンが弾くもエヴェラウドが押し込むという形だった。

先日Footbalistaにセレッソの記事を寄稿されていたらいかーるとさんがTwitterで「セレッソ相手にはクロスのファー狙いなどのデザインよりも中央突撃の方がはまるかもしれない。横浜FCのゴールの様に」と呟かれ、それに対してサッカージャーナリストの川端暁彦さんが「実際、横浜FCはそういう分析でトレーニングしていたみたいです。」とリプを送っておられたが、ここでアバウトなボールを選択したことやセカンドボール要員を見ても、おそらく鹿島もそんな分析は持っていたんだと思う。
なぜなら、むしろ横浜FCよりも鹿島の方がそのことを実際に知っているから。
昨季のアウェイでの対戦の時の先制点は、最終的に決まったのはクロス対応からのこぼれ球でPKという形だったが、そこに至るまでに中央で押し込んでセレッソの守備をスクランブル状態に持ち込んでいたからである。

■再びセレッソがボールを持つ


失点後の50分にセレッソは藤田に代えて木本を投入。さらに61分には片山、奥埜に代えて丸橋、柿谷を投入する。
藤田に関しては決めていたプランかな?と思ったが、試合後のコメントによるとどうやら少し違和感があった様だ。

鹿島は後半開始から再びプレッシングを見せる様になっていた。開始直後の得点を奪ったアバウトな攻撃もそうだろうが、おそらくハーフタイムに指示があったのではないかと思う。ザーゴ監督のハーフタイムコメントで「カバーリングはできている」とあるのは、おそらくプレッシングに関するコメントだろう。

このプレッシングに対してセレッソは前半同様少し苦しむ場面もあったが、藤田に代わって入った木本がDFラインに下がる時の場所を色々と調整し鹿島の前線3人にすんなりアプローチをかけさせない様に工夫したり、また丸橋や柿谷が投入されたことで少しづつセレッソがボールを運ぶ場面を作っていく。

丸橋はおそらくビルドアップの改善で、柿谷はボールを運ぶことを期待されての投入だっただろうからひとまずは狙い通り。
ゴール前にボールを運ぶ場面を作る。
71分の清武のFKからヨニッチがヘディングで合わせた場面、直後の清武のCKからのこぼれ球をデサバトがミドルで狙った場面は大きなチャンスだったが立て続けに沖がセーブした。

セレッソにボールを持たれる様になった鹿島はここで2枚替え。79分、ファン・アラーノ、土居に代えて町田と荒木を投入し3バックに。守り切ろうという交代である。

ここからさらにセレッソが押し込む場面を作るが鹿島もしたたか。
ボールを奪えた時にはリードしているので攻めないという選択ができる。

ゴールが欲しいセレッソは、87分、清武と坂元に代えて鈴木と西川を投入。鈴木がFWに入り西川は右SHに。柿谷が左SHに入る。
そして鹿島も90+1分にエヴェラウドに代えて上田を投入する。

柿谷や丸橋の投入でセレッソがボールを保持できる様になり、61分から87分までの26分間は清武と柿谷が同時にピッチに立っていたのだが、ボールを運べる様になってからは同じポジションでプレーすることが多いからか同じ左サイドのスペースに2人がいるという時間もあり左でボールを持っても結局中に1人しかいないという場面も多かった。
この2人を同時にピッチに立たせるにはもう少しそれぞれの役割を整理した方が良さそうな印象をもった。

そして上田が投入された直後のスローイン。ヨニッチの蹴ったボールをレオ・シルバが腕を上げてボールをはたき落とすもなぜかノーファールの判定となる。
この場面はPK。そしてハンドは三重罰の軽減には該当しないのでレッドカードとなるべき場面である。
そしてレオ・シルバの腕の位置から考えると、主審によって判断が分かれる場面とは言えず腕にボールが当たっていればファールは間違いない。
なのでおそらく主審の松尾さんは腕に当たっているとは見えなかったんだろう。
良い場所で見ていたのだから見逃して欲しくはない場面だったが、見えなかったんだったらもうしょうがない。

※追記
レオ・シルバのハンドがレッドカードとなるとしましたが、レッドカードになるのは「ハンドの反則を犯し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分 のペナルティーエリア内にいるゴールキーパーを除く)。」場合。
つまりヨニッチのキックがそのままゴールに向かっているか、決定的なパスになっているかの場合レッドカードとなります。
この場面のヨニッチのキックは「得点または決定的な得点の機会を阻止する」という点で該当しない可能性が高いのでイエローカードとなりそうです。

ちなみに、その後鹿島のカウンターとなり瀬古がファールで止めるもプレーオンの判定、最終的にはレオ・シルバのコントロールミスでキム・ジンヒョンがボールをキャッチするという場面が起こる。
この場面の瀬古のファールは一発レッドカード、もしくはその前に1枚もらっているだけに2枚目のイエローで退場ではないかとの声も聞いたが、そのどちらも該当しない。
一発レッドになるにはマリノス戦であったDOGSOかどうかという部分になってくるが、ゴールまでの距離が遠くヨニッチもカバーに戻っていたのでDOGSOの四要件には当たらない。となるとSPA(Stop Promising Attack (大きなチャンスとなる攻撃の妨害) )となり、イエローカードの対象となる。
しかし主審は鹿島のチャンスが続いたことでプレーオンの裁定。となると、プレーが流されると罰則が一段階下がるとなっているのが現在のルール。ということで瀬古のファールはイエローカード該当から一段階下がってノーカードのファールとなる。

そしてこの直後のプレーで丸橋からのクロスを木本がドンピシャで合わせるもクロスバーに直撃。

続け様なので整理するのが大変だが、とにかく決められない。

90+5分に鹿島は和泉、レオ・シルバに代えて遠藤、永木を投入しそのまま逃げ切り。

セレッソは終盤に何度もチャンスを作ったが決められず、1-2での敗戦に終わった。

■その他

ハンドの場面があったので悔やまれる試合になったが、誤審はもうしょうがないとしか言いようがない。
それよりも2失点の場面が悔やまれる試合だった。

そして真ん中から強引に決められた場面だが、らいかーるとさんも言われている様におそらく真ん中から行ったほうがチャンスは作れるんじゃないかと思う。これは薄々気が付いていた。
ただ、ここが弱点というよりもクロス対応の精度がかなり高いのであくまで中央から行った方がという程度のもの。なのでそこまで心配する必要もないだろう。鹿島にはエヴェラウドという嫌らしい競り方をしてくるFWがいて、そこで競り勝てたからこそ起こった場面である。
ただ、チームとしては、相手がここを狙ってくることも増えるだろうからクロス対応同様に守備の精度をもっとあげていく必要はあるだろう。

あとポジティブな部分をいうと、ビハインドという状況になるとこれまでは攻めあぐね、苦しい状況のまま試合が進むことが多かったが、同点に追いつくチャンスは何度も作った。というか同点に追いついてもおかしくなかった。
そこは素直にチームの成長を感じる場面だった。

これでシーズンの半分となる17節までが終了。1つ先に消化している試合も含め18試合で12勝3分3敗。
川崎Fが走っているという側面はあるが、結果としては満足できるレベルにある。
このまま引き続きチームとしての戦いを続けていけばいいんじゃないかと思う。




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